とは言っても、正確には
既存の治療薬がすでにあり
適応の幅が広がっただけですが…
キイトルーダという
免疫チェックポイント阻害剤が
(オプジーボの仲間です)
新しい適応を獲得しました
*キイトルーダに関しては
過去のブログを参照に
これまでキイトルーダは
標準治療が終了した
(=使用できる抗がん剤が無くなった)
患者さんにしか適応がありませんでした
もうやることが無くなった段階で
改めて過去の病理組織を調べ直し、
もし適応となったら投与するという
タイミング的に遅すぎる治療法でした
やれることが無くなったという段階から
(施設によってはその前くらいで)
1か月以上待つというのは
なかなか厳しいものがあります…
そんな免疫チェックポイント阻害剤が
はじめから使えるようになりました
がん組織の遺伝子の状態を検査し
MSI-Highという結果が出れば
抗がん剤よりも先に使えます
生存期間や奏功率などは
日本がん対策図鑑というサイトに
乗っていますので参照してください
今後の流れとして
MSI-Highであることが分かった人は
①キイトルーダ
↓
②従来の抗がん剤
という流れになります
②の生存期間が2-3年だったので
+1年くらい上乗せできるかもしれません
また、キイトルーダの特徴として
・良く効く
奏効率 43.8%
・長く効く
2年後も奏功している割合83%!
・副作用が少ない
グレード3以上の有害事象22%
(抗がん剤では66%)
手術不可能な状態だったとしても
キイトルーダでがんを縮小させ
手術が行える可能性があります
しかも、
抗がん剤のような体力低下がない
理想的な状態で行えるという
また、進行がんだとしても
キイトルーダでがんを縮小させ
体力や免疫力を温存したまま
根治手術を行える可能性もあります
大腸がんの生存率が
大きく変わる可能性がありますね