昨日から3日間の日程で
第58回日本癌治療学会
が京都で開催されています
毎年現地参加している学会ですが、
今年はWebでの参加
こういった学会で私が注目するのは
難治性のがんについての発表
例えば
・膵臓がん
・小細胞肺がん
・トリプルネガティブ乳がん
・卵巣がん
などがそうです
昨日は膵臓がんのセッションで
ちょっと気になる演題がありました
進行・再発膵癌に対する二次治療としてのGnP療法およびFOLFIRINOX療法の治療成績
*GnP療法=GEM + nab-PTX
現在、一次治療(初めての治療)に関しては
エビデンスが確立されています
~膵癌診療ガイドライン2019~
しかし、一次治療が効かなくなった後、
二次治療のレジメンに関しては
強いエビデンスはありません
これまでの二次治療は
初回FFXX → 二次GnP
初回GnPなら → 二次FFX
*FFX=FOLFIRINOX
ただ、これら二つの成績を
比較したものはほとんどありません
今回、少ない症例数ではありますが
比較した内容を発表されていました
以下、発表内容より
二次 GnP
奏効率 33.3%
無増悪生存期間 5.3か月
全生存期間 9.9か月
二次FFX
奏効率 14.3%
無増悪生存期間 2.9か月
全生存期間 5.5か月
まとめとして、
二次FFXは、二次GnPと比較して
・奏効率は低いが有意差はない
・無増悪生存期間も短いが有意差はない
・全生存期間も短いが有意差はない
・重篤な副作用の発現率が高い
・早期に離脱する症例が多い
新たな二次療法が求められる
ということでした。
やっぱり、一次でボロボロになった後
二次治療でFFXはキツいよな…
今年の6月より
新しくオニバイドが加わり
初回GnPなら → 二次FFX
→ 二次オニバイド+α
という流れになりました
オニバイドの症例はこれからですが、
今後二次治療の主役となって・・・
行くようなら良いなと思います
やっと、、、本当にやっと
承認されたオニバイドです
https://ameblo.jp/hamaryo201404/entry-12578185709.html
https://ameblo.jp/hamaryo201404/entry-12598090514.html