今回の症例と似たような経過をたどっている
あるブログを見つけました
このブロガーの方も、
非浸潤がん(DCIS)の発見から
4年くらいで浸潤がんになっています
非浸潤がんの中にも、
顔つきが悪い→早く浸潤がんになる
顔つきが良い→ゆっくりと浸潤がんになる
タイプがありますが、
浸潤・転移まで4年も持ったということは
顔つきが良いタイプなのでしょう
そういえば、この方のブログの中に、
がん放置療法で有名な近藤誠先生の
犯罪的な発言が出てきました
非浸潤がんは転移しない
近藤先生のがんもどき理論によると、
乳腺の非浸潤がんはがんもどきの典型で、
縮小・消失するのはもちろんですが、
増大するものも「もどき」です。
放置しても転移しません
非浸潤がんは、
乳管の外に出る為の浸潤能力が無く
乳管内に留まっているので
転移が出来ないのです
だから「がんもどき」なのです
この理論を信じて、
非浸潤がんを放置した患者さんを
他にも何人か知っていますが…
手術すればほぼ100%治るがんを
嘘をついて放置させたというのは
やはり犯罪だと思うのです
もちろん、ご自身の選択ですから、
外野がとやかく言う問題ではありません
乳がんで標準治療を拒否したり
放置療法を選ばれた患者さんは、
肝が据わっていることが多いです
私が選んだのだから…と
後悔している人は少ないです
本来は患者側に選択権があるのですが
医師(ガイドライン)の通りに治療しないと、
診療拒否される日本のがん医療
患者中心の医療ではないですね…残念ながら
知人に某有名病院の腫瘍内科医がいますが、
彼は十分にメリット・デメリットを説明した上で、
無治療を選択されても経過を診てくれます
そんな医師ばかりになれば、
日本のがん医療ももう少し変わるかな…