いよいよ、大型連休がやってきます。
ほとんどの病院で外来は休診となります。
この時に一番不利益を被るのが
治療中のがん患者さんです。
例えば抗がん剤治療中の患者さんだと、
このタイミングで副作用が起こっても
外来主治医は対応できず、
救急外来の医師が対応せざるを得ません。
忙しい救急外来の医師にとって
がん患者さんに初見で対応するのは
かなり大変だと思います。
その患者さんの担当医が当直でいれば、
呼ばれて対応してくれますが、
もし不在の場合は
別の医師が対応することになります。
がん治療は特に医師-患者関係は
長く濃い付き合いになります。
中には信頼関係があるからこその
薬の微妙な調整がなされてことも。
主治医が築き上げてきたのと同じように
それ以外の医師ができる訳がありません。
例え同じような対応・処置だったとしても
どこか微妙な違いがあります。
そういった意味で、
患者さんにとって不利益となります。
あと、一番不利益を被るのは
抗がん剤の投与スケジュールを
変えなければならない患者さんです。
先日ある大学病院の医師と話しましたが、
下のような感じでため息を付いていました。
今になって、大型連休中は外来を
完全にクローズするって通知が来て、
抗がん剤投与中の患者さんの
スケジュール調整が大変だよ
おまけに、連休明けがもうパンパンで、
連休明けの次の週にお願いしたり…
そうなると2週間空いちゃうんだよね。
副作用が強い患者さんとかで、
抗がん剤が休みになって良かった
って言ってる人もいるけど…
ほとんどの患者さんが
こんなに間隔空けて大丈夫か!
って怒ってるよ…
そりゃそうですよね。
患者さんは必死で治療してますからね。
毎週投与している患者さんで、
連休明けがいっぱいで空いてなかったり、
連休中に2回投与日が来る人なんて、
2週間空いちゃいます…
なかなかの不利益だと思います。
あとは、大型連休前にがんと診断された
患者さんも大変です。
手術が連休明けになってしまうので、
手術日が10日以上も遅れてしまいます。
抗がん剤の初回治療の患者さんも
初回投与が連休明けになってしまうので、
治療開始が10日以上遅れてしまいます。
がんを疑われている患者さんもそうです。
病理検査が止まってしまうので、
通常2週間くらいで結果が出るところ、
4週間かかってしまうかもしれません。
今回のゴールデンウイーク大型連休は、
がん患者さんにとって
ありがたくないことになりそうです。
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