ここのところ、TPO別のおすすめかんざし(礼装用、普段用)について、そのかんざしの形状装飾方法などによる違いをもとに、実際にお品物をご覧頂きながらブログを綴っております。どんなにきれいな蒔絵が施されたかんざしであっても、その描かれた意匠が洒落もの、くだけたものであれば、そのかんざしは礼装用のかんざしとしてはあまりお勧めは出来ません

 

また結婚式パーティーなど華やかな機会に留袖訪問着振袖などをお召しの場合、ケースバイケースで、お挿しになる方のお立場や結婚式の規模、趣向などにより一概には言い切れませんが、基本的に礼装用のかんざしとしておすすめしているのは、玉かんざしや一本挿しのような一本足のかんざしではなく、二本足のかんざしになります。

 

先週末ご紹介しました鳥獣戯画に出てきそうなウサギやカエル、ねずみを金蒔絵で描いた洒落もの(普段用)のべっ甲かんざし。同じ生き物でも、仲の良い夫婦を「おしどり夫婦」などと古くから呼ぶように、オシドリが描かれたかんざしは、礼装用としてもお勧めです。雄鳥のその大変きれいな羽、仲睦まじく寄り添うその姿から日本画でも多く描かれている鳥の一種、日本ではとても馴染み深い水鳥ではないでしょうか。

 

 













 

この螺鈿金蒔絵を描いた加賀の名蒔絵師清瀬一光氏は過日ご紹介しましたこちらのモダンなかんざしを描かれた方でもあります。様々な種類の金や螺鈿、また巧みな技法を用いて、同じ金蒔絵や螺鈿でも様々な表情を醸し出しています。白く見える場所は下のリンク先でもご説明しているように、ある種の卵の殻を使用しています。

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手前に描かれた雌のオシドリの羽にもご注目。何とも言えない様々な色あいが、金色の美しい蒔絵の中で朧げに浮かび上がります。さらに、羽の中に一か所螺鈿が施されていて、この貝が角度により美しい輝きを見せながら浮かび上がります。
 

 

実際のオシドリは一生を同じパートナーと添い遂げる鶴などとは違い、毎年つがいの相手を変えるようです。しかしながら、いつもピッタリと寄り添う微笑ましい姿。そして、雌が外敵から狙われたときに、雄がその色鮮やかな自分の羽をバタつかせ注意を雌から必死にそらせて守る習性(擬傷行動)、また、オシドリのつがいの1羽が捕らえられたり死んでしまうと、残ったもう1羽も居なくなった相手を思い、悲しみの果てに死んでしまうというなどという逸話(民話)などもあります。

 

 











ご覧になる角度、光のあたる角度により、蒔絵や螺鈿の色合い風合いなどが変化しながら美しい輝きを発します。






















・べっ甲鴛鴦螺鈿金蒔絵かんざし【abkbf171016-1¥358,000+税 【完売】2017.10.
(螺鈿金蒔絵:清瀬一光/大きさ:約縦140㎜、横88㎜、厚み5㎜~4㎜) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、製作時に使用する材料費、工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。

 

 

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