今日は昨年ご紹介した後、程なくして完売してしまったべっ甲かんざし(べっ甲珊瑚鯉彫り装飾付き市松模様春秋流水金蒔絵かんざし)の第二弾をご紹介させて頂きます。べっ甲かんざしの台はほぼ同じものですが、今度は可愛らしい、そして蒼翠色の大変美しい鳥、翡翠(カワセミ)をモチーフに、加賀蒔絵師の紫音さんに描いて頂きました。それでは早速ご覧ください。
まるで生きているかのように、まん丸の黒い澄んだ目をした、とても可愛らしく美しいカワセミが、木の枝に止まって休んでいます。その下には銀色に輝く流水を蒔絵で描き、そしてひらひらと舞う、そして川面に浮かぶ桜(春)の花びらと紅葉(秋)を螺鈿と金蒔絵で描いています。なんとも奥行きのある素晴らしい構図に仕上がっています。余談ですが、翡翠(カワセミ)の季語は「夏」ですが、実際には1年を通してご覧になれる鳥です。(~いきもの通信)
ご覧になる角度、また光の加減で、螺鈿や美しい色合いの蒔絵の色合い、風合いが微妙に変化致します。例のごとく、様々な角度から撮影しましたの引き続きご覧ください。
▼「べっ甲珊瑚鯉彫り装飾付き市松模様春秋流水金蒔絵かんざし|大変見事な準礼装用のべっ甲かんざし。」ブログ2016年08月31日号【完売】
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20160831.html
かんざしの左側にある市松模様は、べっ甲の特性(膠質)を生かして、白べっ甲と黒べっ甲を水と熱で一片一片芋継ぎして制作しています。これはとても根気のいる仕事で、尚且つ、大変高いべっ甲職人の技(技術)が必要なものです。かんざし本体の厚みも贅沢な厚み(4~5㎜程)を持たせて制作しています。
・べっ甲珊瑚鯉彫り装飾付き市松模様春秋流水金蒔絵かんざし【abkbf170525-1】¥273,000+税【完売】2017.09.
(螺鈿金蒔絵:紫音/大きさ:約縦140㎜、横85㎜)
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