今週末、28日(日)迄開催中の「紫峰窯・加藤光治遺作展」に行ってきました。
沢山の写真を撮り過ぎてしまい、整理していたら収拾がつかなくなってしまいました。とりあえずお写真だけ先にアップさせて頂き、折をみて後ほど加筆させて頂きます。(加筆しました。)
まぁ...、十年以上前から毎年この時期、加藤さんのお顔と笑い声、そして素晴らしい新作がこれから見みれなくなると思うと残念ではあります。しかし、先日もお書きしましたが、加藤さんの趣のある素晴らしい作品たちは残ります。そしていつも笑っていた加藤さんと同じく、明るいご家族の方たちがこれからも紫峰窯を守って行ってくれると思います。そして加藤光治さんの遺志を継いで、今度は備前焼の女流作家!として銀座にまた帰って来て欲しいと切に願います。
http://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20160219.html
左から2番目の方が加藤さんの奥さま、そして両脇が美人姉妹。まさに花に囲まれてます。中央の壁に加藤さんもしっかりと写っていますね。
下のお嬢さまの作品。中央のブタさんがお母さまだそうです(笑)。
▼そして酒器♪
▼そして加藤光治さんの最後の作品。この色合い、表情を出すために一昨年、大規模な窯の拡張工事をなさりました。
そして大作の壺。残念ですが下部に亀裂が入ってしまいました。
「兆」~KIZASHI~
きれいでしょう!縦に伸びたこの筋。お写真では少し分かり難いかも知れませんが、パールの粉を散らしたような輝きで、しかも角度を変えると虹色に光ります。
これは、「金彩」と言って、器を窯で焼いている最中に、脇の口から墨のかけらをパッと投げ入れます。そうすると投げ入れた瞬間に数千度にも温度の上がった窯の中で灰になり、その灰が器に付着し、再びガラス状になって、こうした何とも言えぬきれいな模様(輝き)を器に灯すそうです。
しかし、数千度に上がった窯の中をじっくり見て投げ入れる事は至難の業。しかも窯の中は、先ほどの真っ赤な窯の中を写したお写真のように炎が熱風と共に物凄い勢いで踊っています。なかなか狙って出来る技ではないそうです。特にこのようなきれいな筋状(熱風に乗って上手く墨の灰が、逆さに置いた器の上を流れるように降り注いで行ったと推測)の模様で、こんなにもきれいに虹色に輝くものは、私も今まで拝見したことがありませんでした。はっきり言って、超レアものです
そして2つ目。緑色の部分は、薪が燃えて残った灰が熱風により器にかぶり、再びガラス状に溶けたものです。持った感じが私の少し大きめの手(指)にとても馴染みます。
そうです、この3つ目のぐい呑み。増築した一番奥の加藤さんの大作の横におかれたぐい呑みです。奥さまの話によると、通常は大きな作品の近くには小物は置かないのだそうですが、このぐい呑みだけすぐ横に置かれていたのだそうです。実はお嬢さまも売りたくはなく奥にしまってあったものをそっと出してきて頂いた遺作です。
あくまで私の想像ですが、きっとこのぐい呑み。加藤さんがご自分用にしようと思ったものではないでしょうか...。最後の大作の横にそっと忍ばせて置いたぐい呑み。加藤さんを思い、大切に、大切に使わせて頂きます。
http://tousui.cocolog-nifty.com/blog/
▼「焼き物のある暮らし~紫峰窯を訪ねて~」(加藤光治さんのインタビュー記事が掲載されています。)
http://www.life-assist.net/LA/ob/vol01_1/
◆過去の加藤さんの作陶展、及び作品は、私のブログバックナンバー記事よりご覧頂けます。
http://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20150221.html
▼「【紫峰窯・加藤光治作陶展】に行ってきました! 『土』と『炎』の芸術【備前焼】。祝10周年!」ブログ2014年02月27日号
http://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20140227.html
▼「『土』と『炎』の芸術“備前焼” 紫峰窯の加藤光治さん作陶展に行って来た!瓢箪徳利、杯、麦芽杯。」ブログ2013年02月27日号
http://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20130227.html
▼「『土』と『炎』の芸術“備前焼” 紫峰窯の加藤光治さん作陶展に行って来ました」ブログ2012年03月08日号
http://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20120308.html
▼「『土』と『炎』の芸術“備前焼” 紫峰窯の加藤光治さん作陶展行ってきました!」ブログ2011年03月01日号
http://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20110301.html
▼「『土』と『炎』の芸術・備前焼」ブログ2010年03月02日号
http://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20100302.html
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