本日の銀座も冷たい雨が降り続き、とても4月(春)の陽気とは思えない1日です。来週も明後日の日曜日を挟んで月曜日からまたずっと雨の予報。もしかしてもう梅雨に入ってしまったの?!という感じですね。
さて今日は、随分前に一度簡単にご紹介させて頂いたことがありますが、象牙の玉に「蛙」と「瓢箪」の蒔絵を施した、べっ甲象牙玉かんざしのご紹介です。この象牙に蒔絵を施す技(技術)も、最近ではなかなか出来なくなりつつあります。毎日のように感じていることですが、次第に思うようなもの作りが出来なくなってくることに、かんざし、和装小物屋の店主として、とても歯がゆい思いをしております。
風にたなびく柳に、薄笑いを浮かべた、ちょっとひょうきんな顔をした蛙。
良かったね!やっと柳の枝に手が届いて...
・「柳に蛙」:平安中期の書家、小野道風が若い頃のある日、柳の下で蛙が飛び上がっているのを見掛け、こいつはいったい何をしているのだろう?と見ていると、どうやらその蛙は、柳の枝に飛び付こうとしているようでした。飛び付いては失敗して、また飛び付いては落ちる。何度も何度もそれを繰り返すその姿を見ていた道風は、いつしかその蛙を応援するようになりました。そしてついに、柳の枝に飛び乗った姿を見た道風は、「私もこのように努力しよう!」と考え、努力の末に、三蹟と呼ばれる歴史に残る能書家となったという逸話があります。
・べっ甲象牙柳に蛙金蒔絵玉かんざし【abkbc150410-1】 ¥85,000+税 【完売】
(金蒔絵:大岡緑/長さ:約168㎜、象牙玉直径:約19㎜)
瓢箪(ひょうたん)には「魔除け」、「厄除け」(邪気などを吸い取る)、「子孫繁栄」(種子が多い)、「商売繁盛」(瓢箪のつるが絡み付く)などなど、縁起を担いだ意味が沢山あります。そしてまた、六つの瓢箪で、「六瓢(無病/むびょう)息災」、と「健康長寿」の意味にもなります。
そんなおめでたいモチーフを、「鶴は千年、亀は万年」などと古来より縁起物として親しまれている亀(べっ甲)と組み合わせた縁起物のかんざしです。
・べっ甲象牙六瓢金蒔絵玉かんざし【abkbc150410-2】 ¥85,000+税 【完売】
(金蒔絵:大岡緑/長さ:約168㎜、象牙玉直径:約19㎜)
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