今日は3月3日のひな祭り。ひな祭りと言えば「桃」の花ですが、桃の花をモチーフにしたかんざしって、梅や桜の花に比べ、ほとんど見掛けないですね。かなめ屋でも今まで「梅」や「桜」をモチーフにしたかんざしは幾つもご紹介てきましたが、「桃」の花をモチーフにしたかんざしは1つもありません。「梅」はお正月、新春、「桜」は春の訪れを代表する花というイメージがあり、着物や帯、和装小物にもよく見られるモチーフです。桃の花はと言うと、やはり見分けが難しいと言うことが1番の理由でしょうかね?
さて今日は、「桃」ではなく(ここまで引っ張って来て何ですが)、「桜」の花をモチーフにしたかんざしのご紹介です。
製作に約1年、硬く目の詰まった北米産の楓(かえで)を元に、妹(うるみ)塗り(朱漆に少し黒色を混ぜた漆)で幾重にも漆を「塗り重ね」、「研ぎ出し」と言う作業を気の遠くなるほど繰り返して作られた逸品です。
貝や金銀を使用して華やかさを演出し、漆と金板、貝が面一(均一な厚み)になるように何度も塗り重ねては研ぎ出し作業を重ねることにより、一見「象嵌(ぞうがん)」と見間違えるほどの均一で滑らかな仕上がりになっています。さらにその上から重ねて上絵を描くことにより、透かしの繊細さと、奥行きをも表現し、蒔絵全体に何とも言えない立体感を与えています。
桜の金板、雪華を青貝で貼って研ぎ出しています。桜の部分は金を平文(ひょうもん)(金銀の薄板を定着させる)、雪華の部分は銀で付描(つけがき)し、あわせて漆を肉盛り高蒔絵に仕上げています。また、花の「しべ」を上絵で細かく加飾して仕上げてあります。
月と兎。月を研ぎ出して仕上げ、兎は白蝶貝を使用し、銀露で星を表現しています。
お写真でどの程度お分かり頂けるか分かりませんが、無数の星々が散りばめられた深みのある夜空の色も何とも言えません。実物をご覧になるのが一番ですね。
・楓漆塗雪月花月兎螺鈿金蒔絵かんざし 【abkm150303-1】¥272,000+税
(木台(北米産楓)/蒔絵:咲榮/大きさ:約縦158㎜、横92㎜)
※万が一の破損(欠け、足折れなど)につきましては、破損個所、状態などにもよりますが、可能な限り有償にて承ります。
破損状態にもよりますが、修理期間はおよそ数か月~1年近く要する場合も御座います。また修理が出来ない場合も御座います。予めご了承ください。
▼「きらめきのかんざし|きらきらと輝く木製加賀蒔絵のかんざし|楓漆塗きらめき螺鈿銀蒔絵かんざし」ブログ2015年07月22日号
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20150722.html
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