今日は昨日に引き続き、純和風の古典的な髪飾り、櫛、笄(こうがい)かんざしのご紹介です。
笄とは、この見慣れない(読めない)文字(漢字)からしても、昨日ご紹介した平打ちかんざし 以上に、一般的には馴染みの少ないかんざしではないでしょうか。
この笄も通常、日本髪(風)を結った時に、櫛と一緒に後ろに束ねた髪に通して挿します。
笄(こうがい)。
※厳密にいうと、さらにいくつかの種類に分けられ、上のような棒状の笄を「延べ棒」などと称したりもします。
実はこの笄、江戸時代には、髪を結う時に使用する髪結いの“道具”の一つだったのですが、ご存知な方、いらっしゃいましたか?その為、一般的なかんざし(髪飾り)とは少し変わった進化を遂げ、今に至っています。
江戸時代、男性も女性も髪を纏(まと)めるために、この笄を使っていたそうです。髪結いの道具として使われていたころの笄は、一方が持ち手、そしてもう一方が細くなっていて、これに髪を巻きつけて髷(まげ)を結っていたと言われています。男性の場合には、日本刀の柄の部分にこの笄に似た、小さなナイフ状のものが仕込まれていたといいます。
江戸時代も中期~後期ごろになるにつれ、次第に当時の髪型も多様化(お洒落)していく過程で、笄も髪結いの道具から、髪飾りへと進化していったと言われています。
・櫛(白甲色/プラスチック系素材)【ab121019-1】¥4,200
・櫛(菊彫り/白甲色/プラスチック系素材)【ab121019-2】¥6,615
目出度く(笑)、ひとつの道具から髪飾りとして出世(進化)した笄は、上の写真のように左右が対象になりました。また髪飾りとして、笄を挿す時に、折角きれいに整えた髪型を壊さぬよう、中央のところで印籠継ぎで左右二つに分かれ、挿す時に髷(まげ)の両側から差し込み、中で合わせる笄(中差しともいう)も生まれました。
また、この中差しと言う技法が加わったことにより、笄の両端への装飾も次第に豪華さを増し、蒔絵や螺鈿、芝山などの凝った装飾を施した笄が広く世に広まったとも言われています。(恐らくそうでしょう。)
その極みのひとつが花嫁さんの髪飾り一式に見られます。神前式の結婚式で、花嫁さんがお挿しになる笄には、その先に着脱式の豪華な花飾りが付きますよね。
・笄(白甲色/プラスチック系素材)【ab121019-3】¥1,575
■関連記事
・『純和風の古典的な髪飾り 櫛と平打ちかんざしのセット プラスチック製のコスチュームかんざし。 』
ブログ2012年10月18日号
・【贅を尽くした、昔の髪飾り、帯留
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