先日ご紹介した『備前焼・紫峰窯 』・加藤光治さんの作陶展に行って来ました。
この加藤さんの個展、銀座での開催は今年で8回目になるのですが、私もこの個展の度に毎回いくつかの作品を頂いて来ました。もうちょっとしたコレクションになりました。ぐい呑み、徳利、マグカップ、コーヒーカップ、小皿・・・。勿論一番多いのはぐい呑みです。(笑)何か、いいんですよね、この備前の素朴な風合いが。日本酒を注ぐと不思議とお酒も輝き、口当たりもまろやかになります。
さて、そんな中、片口(取っ手がなく一方に注ぎ口の突き出ているもの。勿論日本酒用としてですが。)が無く、今回あればと思いお邪魔しました。
紫峰窯
【第13回・加藤光治作陶展 】
場所:銀座月光荘画室Ⅱ
中央区銀座8-7-18(見番通り)
日時:2012年3月5日(月)~11日(日)
11:00~19:00(最終日11日は16:00迄)
こちらは、加藤さんの奥さまの作品です。何か優しい印象です。奥さまも少しずつ作品をお作りになられてます。
普段使うような日用の器から色々あります。
こちらは茶器ですね。同じ土を使っていても、焼くときに窯の中に置く位置によって様々な風合いが出るのも、備前焼の醍醐味ではないでしょうか。
花器。私だったら、徳利として使ってしまうかも、たくさん入りそうです。(笑)
そして、私のお目当ての酒器。手前の徳利なんかもいい味が出ています。
おっ!発見!片口。
結局今回はこの3点頂きました。
ちょっと、この写真ではいい色が出ていませんが、こちらは奥さまがお作りになったぐい呑みです。ご自身はあまりお酒を呑まれないので、今回制作したのはこのぐい呑み1点だそうです。その貴重な1つを頂いちゃいました。こちらの作品は、ろくろを使わず、手びねりでお作りになられたものです。
土をこねて長い棒状にしたものを下からとぐろを巻くように積み重ねて大体の器の形を作り、そしてその棒状の積み上げた隙間を、うまく粘土を加えたりして目立たなくして行くそうです。奥さまは、陶芸の基本で、初心者でも簡単ですよ。と、おっしゃっていましたが、実はそれなりに奥が深く難しいそうです。
ぐい呑みのふちに緑色に見えるところは、窯の中の灰が器のふちに積もり、溶けてガラス状になったものです。皆さん想像できますか?灰が溶けてガラス状になるんですよ!また、一回の窯炊きで出る灰の量はほんの僅か。大変貴重なものです。底に見える灰色の点もやはり灰ですが、こちらは溶けきれる前に固まったものです。私は、この緑色と土本来の茶色と、そして何とも言えない銀色に鈍く輝く風合いが特に好きです。
酒が美味しそうに、もとい、美しく光ります。
小皿には、奥さまから頂いた手作り梅干し(めちゃめちゃ旨かったです!)を添えて。上の白いお皿には、家内に、頂いた梅干しをほぐして、大葉と一緒にかまぼこに挟んでもらいました。あっという間に完食です!
いやぁ、これでまた楽しい晩酌が出来ます。
加藤光治さんの作陶展は、今度の日曜日(11日)までです。お近くの方、ご興味のある方は、お気軽にご覧になって下さい。夕方行くと奥の方で酒盛りが始まっているかもしれませんよ。(笑)
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