八朔 白無垢 | ブライダル専門家 婚礼文化研究家 鈴木一彌のオフィシャルブログ

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ブライダル業40年の経歴と婚礼文化研究をとおして結婚式にまつわることをお伝えします。

去年も同様の題で書いていますが

 

八月一日を八朔といいます

おついたちを朔日と書いたりしますね。

 

京都では、舞妓さんらがご挨拶に暑いなか 回っている姿がニュースでも取り上げられていますが

東京は新吉原では(時代違うけど)

この日に遊女らが白無垢を着ました

浮世絵にも残っています

 

今は白無垢を作る方は少なく

殆どが借ります

 

しかし遊女らは毎年作り毎年着ていたのです

 

そもそも吉原では、一夜妻という設定で遊びますから(高級遊女)

盃事も3回はしますし、それは3回通うということ

白無垢も自分で誂えるのではなく、旦那さんに誂えてもらうわけです

 

毎年ですから大変な金額ですね

去年のはどうしたのか?というと

その年に着たらすぐに質屋に出してお金にしたそう

まるでバブル期のティファニー、オープン♡を思い出すよう・・・・

 

 

新吉原、八朔の話を想いだすと

当時 本当の意味での白無垢を着たいなあ

と思う人は多いのでは?と想像します

 

白無垢は生涯一度でいい

それは昔も今も変わらないですね

そして着ているだけでは意味がない

挙式をするからそれにふさわしい衣装が白無垢であって

白無垢を着て写真を撮りたいから着る

というのでは意味がない

何の為のものなのか

そこを考えないといつの世もいけないのではないでしょうか

 

 

年中行事は知れば知るほどオモシロイ