恋してもいいですか? 6-8 | ねーさんの部屋

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ユンジェの妄想部屋です(時々旅グルメ)

 
(ごあいさつ)

ひさしぶりに、恋してもシリーズの続編を紹介してます。
久しぶりだったので、年齢設定がいくつだったか記憶があいまいで、
皆さん同様に、最初の出会い編まで遡って読み返してきました。(笑)
アメブロで掲載を初めた頃(6年前)に書いた話だったんだ~、
ということも思いだしました。
あの頃のユンジェの実年齢で書いてたんですよね。
今じゃ、2人とも30歳越えちゃいましたけど。
『恋しても』の中では、2人が付き合いだしてからまだ1年も過ぎてないんですよね。
だから、もうしばらくは確実に25歳のままです。(笑)
 
このお話はいちゃいちゃしてるだけのお話なんですけど、
(いや、どの話もいちゃいちゃしてるだけなんですけど…。)
リアルな方のユンジェは、なかなかこんなシーン見られませんからね。
妄想膨らませて、幸せな気分になりましょう。
 
新年のごあいさつ…、その他諸々のコメント、
みなさん、ありがとうございます。
                       By 安寿子
 
 
 
 
 

恋してもいいですか? 6-8
 
 
「なによー! 握手くらいケチらなくてもいいでしょ!」
 
 
私が一言嫌味を言ってやったら、
ジェジュンは“知るか!” って顔して、鼻をならしてそっぽを向いたの。
 
 
ま~~~っ、かわいくない!
 
 
でも、そんなジェジュンを見てユノ君は微笑んだの。
 
 
「なに? ジェジュン、焼きもち?
家じゃ、ずっと手つないでるんだから。
ちょっと握手するくらい気にすることないのに。
な?」
 
 
ユノ君、小声でジェジュンの耳元で囁いたんだけど、
しっかり聞こえたわよ。聞き逃さないわよ。
私は、目も耳も無駄に良いって言われてるんだから!
 
 
ジェジュン、あんたって、そういう男だったの?
家じゃ、どんだけベタベタしてんのよ~???
今までの男は、この店に来た時に「ジェジュンが、素っ気ない」って
毎度、グチって帰ってたのよ。
それが、どうなの~、これって?
 
 
私が腹の中で毒づきながら、2人を見ていると、
ユノ君が、カウンターの下で握り合っていたジェジュンの手を
カウンターの上にあげて、改めてしっかりと握り直したわ。
 
 
そしたらジェジュン、
ユノ君の顔を上目づかいに見つめて
「だって~…」とか呟いて、口尖らせんのよ~~!
 
 
ジェジュン、あんた、
ユノ君の前でどんだけかわいこぶってんのよ!!
 
 
「キ~~~!
ジェジュン! そんなかわいこぶってると、
せっかく私が振り払ってやった男どもが、また寄ってくるわよ!」
 
 
「な!」
私の嫌味にギョッとしたジェジュンがギロリッと睨んできたわ。
 
 
ふふ~ん、いい気味!
ニンマリ笑ってジェジュンを見返したら、
横からユノ君が穏やかな口調で、こんなこと言ったの。
 
 
「大丈夫ですよ。僕が横にいたら、誰も寄ってこないですよ。」
 
 
「あらっ、・・・・」
 
 
私、思わず、爽やかに笑って白い歯を見せてるユノ君を凝視しちゃった。
 
 
今の言葉の意味は、
“恋人である僕のイケメンぶりに勝てる奴はいないから、
そこらのブ男は自信がなくて寄ってきませんよ”って意味?
それとも、“にじみ出る男らしさ”っていうの?なんか強そうなオーラが見えるから、
それに怯んでナンパな男は寄ってこない、って言ってるの?
もしかして、ジェジュンの所有権とか、自分の強さを主張してる?!
 
 
「ユノ君って、…なにげに自信家…?
そりゃ、男ぽくって喧嘩に負けなそうな感じはしないけど…
…あっ! そうか、テコンドーしてたんだったわね!」
 
 
にこっと笑ったユノ君が、澄んだ瞳で真っ直ぐに私を見つめて話すから、
後者のほうだと、素直に納得したわ。
 
 
やだ!
そんなかわいい顔で笑いかけられたら、ドキッとしちゃうじゃな~い♡
 
 
一方、ジェジュンの方は…
ユノ君の肩に、嬉し恥ずかしそうに額を押しあてて、
「もうっ、ユノ~っ♡!」って嬉しそうな声あげてるの。
 
 
これは、完全に、前者の方だと思ってるわね。
なに、所有されたいの?そう言われて嬉しいの?
今までで一番嫌がってたことでしょ。
「恋人面して、所有欲出されるのが一番うっとおしい!」って。
 
 
「ちょっと、ジェジュン、
なに嬉しそうにユノ君にしなだれかかってんのよ~」
 
 
一言突っ込んだんだけど、
ユノ君に肩を抱かれたジェジュンからは完全に無視されたわ。
ユノ君の肩に気持ちよさそうにもたれかかって、
私のことなんかアウトオブ眼中よ…。
 
 
「ジェジュン…。
俺は、大切な人のことは、どんなことをしても守ってあげたいんだ。
だから、遠慮なく俺を頼っていいし、本当はもっと頼ってほしい。
今日だって、俺に迎えに来てほしくなさそうだったけど、
俺に負担かけたくないって思ったからだろ。
だけど、酔ったジェジュンは、むやみにかわいいから、
飲みに行くって聞いたら、何かされるんじゃないかってすごく心配なんだ。
ジェジュンに何かあったら、それこそ、俺は一生悔やむよ。
だから、遠慮なんかしないで。」
 
 
あ~あ、ジェジュン、うっとりしちゃって。
 
 
「でも、だからって…俺を試すようなことをして無茶したら、
その時はお仕置きするからな。いいな、ジェジュン。」
うっとり見つめるジェジュンの顔を覗き込んで、にやりと意地悪く笑って見せるユノ君。
 
 
ああ~~ん、ユノ君、私にも言って!
 
 
…けど、甘いセリフを言った後で、しっかり絞めるあたり…
もしや、ユノ君って“S”…。
 
 
 
 
                                 つづく