よろしく ダーリン。♥♥~
~Secret Romance in Palace~
「からかうなよ~、チャンミン…。」
ユンホが、ハァーとため息を吐きながら言うと、
「おや?
僕は、からかってなんかいませんよ。
思ったままを言ったまでで。
腕枕で痺れただの、布団がどうとか言って、
キム・ジェジュンをからかっていたのは、
ユンホの方じゃないですか。」
「チャンミン…、
お前、いつから居て、どこから聞いてたんだよ?!」
「あ~~、そうですね~~、
お弁当袋受け取るあたりからですか。」
「…っ!
最初から聞いてたってことか!」
恥ずかしくなったユンホが、右手で
赤くなった顔を覆った。
「ふふふふ…。
面白かったです。
ユンホのあんな甘えた言い方聞いたのも、
ヘラヘラした顔を見たのも初めてでしたから。
僕も、困ったんですよ。
2人で見つめ合って、まったく僕のことに気が付かないし。
いつ、声をかけたものか、
それとも、知らんふりして通り過ぎたものかと悩みました。」
「悩んだ?! ウソ言え!
お前が、放っておくはずがない。」
「…そうです。
こんな面白いこと放っておけるわけないじゃないですか。
…ねぇ、
ところで、
…本当に、やっちゃったんですか?
やること早いですね~。」
「するか!」
ユンホは、なおもからかおうとするチャンミンに、
右手で殴りかかるような振りをして見せた。
「アハハハ。
照れないでくださいよ、ユンホー。」
ユンホの右手を両手で受け止めたチャンミンが、
さっきまでのすかした顔を崩して、
いたずらっ子のようなかわいい顔になると、
目尻を下げて笑った。
「…ったく。
人のこと、おちょくりやがって…。」
ふんっと、チャンミンのその笑顔に一瞥を投げると、
ユンホは、教室に向かって歩き出した。
「さぁ~てと、今日の“おかず”は何でしょうね~。
早く昼休みにならないかな~。
キム・ジェジュンの愛妻弁当、楽しみですねー、
でしょ、ユンホ?」
チャンミンが、ユンホに追いつきながら声をかけると、
眉間を寄せて顔をしかめたユンホが振り返り、
チャンミンの尻目がけて膝蹴りを入れた。
つづく