よろしく ダーリン。 65 | ねーさんの部屋

ねーさんの部屋

ユンジェの妄想部屋です(時々旅グルメ)


みなさん、すっかり、このダーリン・シリーズでは、
キム・ヘス姉さん的心境になってませんか?
(にやにやしながら)お楽しみいただいているようで、
何よりです。


すっかり、不定期更新になっちゃってますが、
毎度のご来場ありがとうございます。 <(_ _)> 


この調子の更新スピードだと…、
このお話、この先もず~~~~~っと続きそうです。
100話は確実…、そのあたりでENDとしたいところですが…、
まだ、このイチャイチャ登校日の翌日の話を書いてる状況。
先が果てしな過ぎて…、吐きそうです。


さぁ、気を取り直して…(って、私だけ?)


今夜は~、
お見込みの通り…、このお方の登場~!


                  By 安寿子







   よろしく ダーリン。♥~
      ~Secret Romance in Palace~



その時、2人の背後から、
甘さを凍らす冷静な声がかけられた。



「なんだか、随分、仲がよくなったみたいですね…。」



まったく、他人が近づく気配に気づいていなかった2人は、
驚いて、その声の主を振り返った。



「チャンミン!」



ユンホが声に出して、その人物の名を呼んだ。



ジェジュンは、「あっ!」と驚きで口を開いただけで、
声も出せずにチャンミンの顔を見つめた。



「おはようございます。
朝から、見せられるには、
ちょっとセンセーショナルな光景でしたよ。
こんなところで、いちゃつく勇気ある生徒がいるのかと思って、
よく見れば、ユンホじゃないですか。
目を疑いましたよ。
…腕なんか繋いじゃって…。」



腕を組んだチャンミンが、右に首を傾げて、
ユンホの右腕に眇めた視線を向けた。



その視線が自分の手に注がれていると気づいたジェジュンは、
ユンホの右腕に絡めていた両手を慌てて解いた。



「ああ、いや~、
ちょっとふざけ合っていただけだ。」



ユンホが、後頭部を掻きながら、
なんでもないことのように言う様子を、
じーっと見ていたチャンミンは、



「ふざけてね~。
…の割には、何を焦ってるんですか?
ユンホ、頭掻いてますよ。
まぁ、そんなことはどうでもいいんですけど…。
随分、打ち解けてるようですし、
この旧正月休みの間に、何かあったのかなと思いましたよ。
腕とか触らせているし…。
今まで、そんなこと、誰かにさせたことありましたか?
なかったでしょ。」



するどい突っ込みに、焦ったユンホが、
後ろ髪をまた指で梳いてキュッと引っ張ったが、
チャンミンからの指摘を思い出して慌てて手を下ろした。



どう言おうかと悩んでいる間に、
ジェジュンが、ユンホを援護するように口を開いた。



「僕が、昨日、
ユンホ様の腕枕でねちゃって、
ずっと頭の下敷きにしちゃったから、
だから、ユンホ様の腕がしびれちゃって…」



「おい!
ジェジュン、黙れ!
そこだけ、聞いたら…」



「はは~ん。
なるほど、そういうことだったんですか。」



「…なるほど、って、なんだ? チャンミン?」



ユンホが、納得顔で頷くチャンミンに、
おそるおそる確認するように聞いてみた。



「だから。
この休みの間に、2人、やっちゃったってことでしょ。」



「・・・・」



チャンミンのキッパリと断言するような指摘に、
ユンホは、頭が真っ白になり息を飲みこんだ。



しかし、ジェジュンは、



「…なぁーーーーー!!!」



と、大きな声を上げると、リンゴのように赤い顔をして飛び上がった。



その大きな声に驚いた2人が、ジェジュンを振り返った。



ジェジュンは、自分の真っ赤になった顔を
2人からじっと見返され、その恥ずかしさと、
1人だけ過剰反応してしまったことに気付くと、
さらに恥ずかしさが増し、一気に耐えきれなくなった。



「さ、先に、教室に戻ります!」と言うと、
脱兎のごとく、渡り廊下から逃げ出して行ってしまった。




ジェジュンの走り去る様子を目で追いながら、



「面白いですねー。」



くすりと笑ってチャンミンが言った。





               つづく