よろしく ダーリン。♥♥~
~Secret Romance in Palace~
「見せるなよ! わざわざ!
恥ずかしい奴だなー!」
ユンホが慌てて、ジェジュンが持ち上げたパジャマのすそを
引っぱり下ろすと、ジェジュンが楽しそうに笑い出した。
「アハハハ。
ユンホが恥ずかしがってる~~。
いつもは、ちょっと俺様なのに~、
かわいい~~!」
ジェジュンごときにからかわれていることにムッとして、
ガリガリと耳の後ろを掻いたユンホが、
ジェジュンの前に一歩にじり寄ると、
真上から見下ろすようにして、嫌味っぽく言い返した。
「お前が、俺に“かわいい~~”とか言うのか?
今日の体育の時間、俺に触れられただけで、
赤くなって固まってたくせに。
なんで、パンツは見せても平気なんだ!?」
眉間を寄せたドヤ顔のユンホが、
顎を引いて顔を左に傾け、ジェジュンのへらへら笑う顔を
ギロリと睨んだ。
10㎝も離れていない至近距離から強い視線で見下ろされ、
笑いが固まったジェジュンは、顔の真ん中に目を寄せるようにして、
上目使いでユノの顔を見つめ返した。
そして、必死に昼間の反応について言い訳をした。
「パンツは…、
それは、男同志だし…。
見られても平気だから…。
あ、赤くなったり、固まったのは、
そ、それは、やっぱり、
す、好きな人から急に抱きしめられたりしたら
ビックリして、固まっちゃいますよ。
それに、いきなりだったし!
心の準備ができてなかっただけです!」
「ほ~~う。
それで、心の準備ができてなかったお前は、
混乱して逃げ出したんだな。」
「逃げ出しただなんて…。
いきなりじゃなければ、
僕だって逃げたりしませんってば。」
少しだけ口を尖らせて反論するジェジュンの顔を見ていると、
ユンホは、ますます、やり込めてしまいたい気持ちになってきた。
「そうか、
いきなりじゃなきゃ、いいのか?
予告してからなら、固まらないって訳だな。」
「え…?」
ジェジュンが、一瞬、不安そうな顔をした。
ユンホは、その顔を見て愉しくなり、にやりと笑った。
「じゃ、今から、お前に触るぞ。キム・ジェジュン。」
「エエーー!」
大きな目をますます大きく見開き、
悲壮な声を上げたくせに、
なぜか反論も逃げることもなく、
身構えるジェジュン。
「どこにするかな~。」
ユンホは、顎に手を当てると、ゆっくりと、
ジェジュンの全身を上から下へと舐めるように見下ろした。
ごくりと唾をのみ込んだジェジュンが、
緊張したように、パジャマのすそを握りしめる。
その動きを見ていたユンホは、
左の口角を上げてひっそりと微笑むと、
ジェジュンが握りしめたパジャマのすそからのぞく
白い太もも部分に、スッと左手を伸ばした。
その動きを視線で追ったジェジュンが、
きゅっと顎を引いて、全身を緊張させる。
ユンホが少しだけ身体を動かすと、
ジェジュンは、びくりとして、キュッと目を閉じた。
「な~に、マジになってるんだ? キム・ジェジュン!
あはははは。」
ユンホの大きな笑い声に驚いたジェジュンは、
ぱっと顔を上げた。
焦って口をパクパクさせているジェジュンの顔を
ユンホは、じっと見つめるとニヤッと笑った。
そして、ジェジュンの赤く染まり始めた頬に手をのばすと…、
両手でつねり、ぎゅーっと横に引っ張った。
「い、いじわるですよ…、ユンホ様~~…。」
ジェジュンは、両頬を引っぱられた情けない顔のまま、
顔だけでなく首まで赤くすると、
人の顔をつねりながら愉しげに笑うユンホの顔を
恨めしそうに見つめ返した。
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そんじゃ、ちょっくら香港まで行ってきます。
次の更新は、23日(水)くらいかな。
By 安寿子