次男の七夕の短冊が可愛いくて、長年飾ってありました。

小さい頃は
「かぞくが元気になかよくくらせますように」

幼稚園の年長くらいから
「家族とクラスのみんなが幸せに暮らせますように」

と幸せを願う人数が増えていき、

3年生の頃
「世界から戦争がなくなりますように」

と、ついに全人類の幸せを願い始めました。


当時のコン次郎の短冊


その頃読んだ本も影響していたと思います。
ぎん太が昔
「教科書にしちゃえば良いのにね」
と言った本です。


    

​「今日あなたは、どれだけの時間を他人のために使いましたか?」

我が家の子どもたちには9歳〜10歳でこれを読ませました。
読書感想文もこう言っては何ですが、書きやすいです。
著者である故・日野原重明先生は医師ですので、この本は当時のぎん太に良い影響を与えてくれました。


その後、続編も読みました。


命とはなんなのか。

時間とはなんなのか。

この本を読んでから

「今日は、あなたは少しでも他人のために自分の時間を使った?」

と子供に問いかけるようになりました。

自分自身にもです。


ぎん太は中学生の頃

「今は医者になるって思ってないよ。医者なんて儲からないじゃん」

と言い出したことがあります。

「でも、開成はリーダーを教育する学校でしょ?みんな『勉強したことをどうやって社会の役に立てるか』って考えて勉強してるんでしょ?」

と私が聞くと、

「そんな奴いねーよ。みんな自分が得したいから勉強するんだよ」

と言うので、とても残念に思ったことがあります。

ゲーム依存から脱して、授業を真剣に聴くようになると

「やっぱ開成の授業って面白い」

と言い、また勉強を楽しいと感じるようになって

「お金を必要以上に儲けることよりも、興味があることを勉強して、それを、自分の力を、他人のために使いたい」

と思うようになったようです。

とても嬉しいです。

好きな人がたくさんできて、その人たちが幸せになるのを見守ることが、幸せになる方法なんじゃないかな、と私は思っているので、

ぎん太にはこれからたくさんの人と関わって、幸せにして、幸せになって欲しいと思います。


「どうしたら子供が勉強を嫌がらなくなりますか?」

というご質問を最近いただいて、「これ!」という1つの方法はなく、たくさんの働きかけがあると思いますが、その中の1つに

「世界の子供たちの現状や、歴史を教えること」

が良かったかな、と思います。

長男と次男が勉強することを当然と思うのは、この世の不平等を知ったことが大きかったと思います。

「ノブレスオブリージュ」

という言葉がありますが、なにも貴族やお金持ちが貧しい人々に施しを…ということではなく、

健康で、勉強ができる環境にあって、毎日お腹いっぱいご飯が食べられる幸せを知り、

「この幸せを、そうでない人たちに返そう」

という気持ちを持つことが大切ではないかなと、私と子供たちは考えています。

人は、自分のためには頑張れなくても、他人のためになら力を出せたりします。

理不尽なこの世界に対する怒りも、力になるのではないかと思います。

幼い頃から、子供には世の中の辛い現実を教えるべきかなと。

私の個人的な考えですが。


冒頭でご紹介した「十歳のきみへ」は、

いじめられているときも勇気づけられました。

ポンちゃんにも、そろそろ読んであげようかな…


ぎん太著書
小さい頃からの「勉強を楽しく」「机での勉強時間を減らす」ための工夫が、半分マンガで描かれています。