2008年  11月半ば。



高度医療センターに通い始めて半年。

通院は20回を超えた。


毎回のように血液検査をし、時にはレントゲンや麻酔をかけるような大きな検査もしてきた。


改善した点といえば、下痢を“しにくくなった”ということだけ。


悪化した点は、薬の量が驚くほど増えたこと。

新しい症状が次から次へと出てくること。



転院したとはいえ、元々かかっていた近医には時々経過報告をしに行っていた。

時には処方された薬を持って、飲み合わせや処方の意味なんかを聞いたり、

今後どういう治療をしていったらいいのかなどの“医療相談”をしていた。


ここしばらくの吟の尋常じゃない症状と、薬の多さ。

現担当医の専門と今必要な治療。

いろんなことに???がつきはじめ、思い切って私の考えていることをぶつけてみることにした。


近医の先生は、いつもと変わらずしっかり話を聞いてくれた。

そしていくつかの提案をしてくれた。


そのうちの一つに“セカンドオピニオン”があった。


どんなに優れた獣医でも、どんなに高度な医療でも、吟に合っていなければ意味がない。


今現在吟に出ている症状は皮膚に関してだから、他の先生の意見を聞くなら

皮膚科の専門医だろう・・・と。


先生も自分の恩師などの意見を聞き、“皮膚ならここ”という病院を見つけてくれた。


府中市にある大学病院。

ここの皮膚科は国内1・2で、教授は有名な人らしい。



吟の病気が良くなるなら・・・

何度だって転院するし、どこへだって連れて行く覚悟はとっくにできていた。