2008年 5月20日。
MRIから1週間が経った。
マイクロチップを抜き取ったあとの傷の抜糸をした。
2針縫われていたのだが、ついているようないないような・・・
抜いてびっくり( ̄□ ̄;)!!
まったくと言っていいほどついていない。
傷の両端はかさぶたになりかけていたが、ほぼ全体が生の傷。
思っていたより深さがあり、とても自然につくようには見えない。
先生もさすがにこのままにはできず、再度真中だけひと針縫い直すことになった。
ステロイドの服用で傷の治りが悪いのではないかと言うことだった。
ひと針縫い直されたとはいえ、とても元気に帰った吟。
悲劇は翌日に待っていた。
昼前、ご機嫌に遊んだあとソファーに横になった吟。
ふと見ると、なんと糸が抜けているΣ(゚д゚;)
慌てて病院に電話をし、指示を仰ぐ。
あまり移動距離が長いのも負担になるからと、近医で処置をしてもらうように言われる。
すぐに近医に確認し、処置のために連れて行った。
が・・・
「残念ですけど、これはもう一度縫い直すか、ものすごい時間をかけて自力で再生するかしかないですね。
もう一度縫い直すとすると、傷の表面を新しくしないとつかないんで、また麻酔をかけて傷の表面をメスで削って縫わなくてはなりません。
意識下でやると、ものすごく痛いと思うのでまた全身麻酔になるかと思います。
時間をかけて再生するとなると、中から肉が上がってくるということなんで相当な時間がかかりますし、ハゲの部分が大きくなります。
どちらにしても、これは担当の先生に診てもらった方がいいので、今日手を加えるのはやめましょう。」
ワイマラナーという犬種は非常に被毛が短く、ほとんど抜けない。
小さな傷でもものすごく目立ってしまう。
そんなことから、“ハゲが大きくなる”のはできることなら避けたかった。
家に帰り、再び高度医療センターに連絡し翌日の予約を取った。
翌日高度医療センターに連れていくと、傷口がパックリ開いたまま乾き始めているのでやはり削らないとつかないと言われた。
わずか9日前に全身麻酔をかけたばかりで、こんな小さな子に大きな負担はかけたくないと、局所麻酔に鎮静剤を併用して縫い直しをすることになった。
今度は内側を解けるタイプの糸で縫い、表面もしっかり3針縫った。
抜糸予定は2週間後。
今度こそついてくれるといいのだけど・・・
しばらくは何事もなく順調に回復し、ようやく抜糸にこぎつけた。
が、この後再び襲った体調の悪化とともに治ったはずの傷が内側から化膿し、膿が毛穴から湧き出るようになった。
どうやら“とける糸”にアレルギー反応を起こしたらしく、体内で完全に糸が溶けきるまで数か月、治っては化膿して・・・を繰り返した。