これは誰もが参加できる人体実験です。自らの身体を使い「酒と食」の関係を考察します。ここで大切なことは日々少しだけ「味わう」という行為にトライすること。そして自らの身体の声に耳を傾ける事にあります。実際に食事とどのように向き合うのか。時にはエネルギー補給のために。時には欲望のままに。またある時は友人・知人・家族・恋人と席を囲むという環境の中で(ウィズコロナの環境に対応しながら)。そして最後に身体をいたわるために・・・と向き合い方は様々に変化します。

 

お酒も同様に人体実験の対象になるのですが必要不可欠かと言えば個人差があります。毎日必要な人、時々欲しくなる人、人と一緒になると飲みたくなる人、食べ物があれば飲みたくなる人、肉体的な疲労を感じた時、精神的な疲労を感じた時、さらに酔っぱらいたい時、そして歌の歌詞ではありませんが、忘れてしまいたい時、泣きたい時、失望した時、どいうしようもない寂しさに包まれた時など様々な理由が挙げられます。しかし、お酒を必要としない方もおいでになります。この場合、お酒というアルコールだけに着目せずに沢山の飲物を選択肢に入れると面白くなります。

 

しかし、今日のテーマは食事です。育ちが悪いのか、欲深いのか、テレビを見るだけで食べたくなります。料理が映し出される。調理の過程がドラマ化される、美味しそうに芸能人が食べるたびに「美味しい」という奇声と表情が映し出される番組は山ほど制作されます。これを見ていると食べたくなるという人は興味を惹かれ機会があれば食べに行きたいという自然な欲求が芽生えます。

 

昔は「人が食べているのを見ていて何か面白いのか」と思っていた私も今はその背景を観ようとしています。例えば気候、風土、産業です。そしてAとBが組み合わさり、どのような香りがするのかを想像し、味の中心を見極めようとします。そこで初めて「美味しそう」「これは・・・」という画像診断のような「エアー評論」に入ります。しかし、これはテレビの画面上からの情報に基づいたお話ですので、その土地に行けばテレビの前で評価しているよりもずっと美味しかったという食のドラマが展開されます。「食レポ」は味を超越した周囲の環境に大いに影響を受けるのです。

 

 

例えばペリエのような天然のガスが入ったミネラルウォーターは暑く強い日差しが降り注ぐ乾燥した環境下(日陰でもOK)ではとても清涼感を醸し出し美味しさが引き立ちます。これはガスの刺激だけを求める飲物ではなく確かな味の存在に気付く清涼飲料水です。

 

話を戻すと出てきた献立を分析しながら食べると食べるスピードが落ちることでよく咀嚼を行います。そしてご飯のような主菜と交互に食べる習慣を付けると恐ろしいまでに味がある、味が付いていることに気付くはずです。欲を言えば一回一回お箸を置く、あるいはナイフ・フォークを置く習慣を付ければさらに深く味わうことができます。恐らく食べる量は約半分に減り満足感は倍増します。

 

品数ありき、量ありきの食事ではなくなるのです。次に脂肪と脱・脂肪の食事です。肉や魚、乳製品には脂肪分は沢山含まれています。そこに小麦とお米の糖分が加われば基本的に「満腹定食」になります。若い頃は全ての脂肪や糖を上手く身体が処理してくれていたのかも知れませんが今となれば事情はことなります。一般的には調理の仕方は変われども何らかの形で献立の中に入っています。そこで身体が重いと感じた時に全て野菜とは言わずとも完全に油抜き(脂肪)した食事を夕食にとります。そうすれば身体の内部が音を立てて動きだすのです。「きちんと掃除しますからね」「ご安心を」と・・・。

 

翌日は精神的にも気持ちが軽くなり身体は透き通るようです。きっと気のせいなのでしょう。よかったらお試し下さい!これは毎日の食事ではなく時々行う「脱・脂肪定食」のお薦めです。「効果ありますよ」

 

yamanoteclub bis