ビジネスの世界では「生産性向上」が大切なポイントであり特に大きな生産現場では必須です。それでも生産性ばかりを追求すると本末転倒な業種があると思います。飲食は誰でも出来る簡単な仕事だと多くの方に思われているのでしょうが、実のところ大きな事故が起こる可能性があります。わかりやすい項目を申し上げれば衛生観念です。そして材料においての厳しさです。中でも食中毒が大きな危険をはらんでいることは周知のとおりです。加えて火災という無さそうで以外にある事故の存在です。
ホテル・レストラン系の上部団体、管轄官庁は厚生労働省です。調理師試験はもとより一級サービス技能士検定やソムリエ試験でも衛生概念は重要なテーマです。例えば店舗の運営の多くをアルバイトさん達に頼ることは悪いことではありませんが監督する人材が調理や配膳に至るまで目を光らせることが最重要課題です。売上やバイトさんのシフトに躍起になっている店舗は生産性は確かに高いかも知れませんが色々な意味で危険な状態です。色々な企業でお手伝いを行いますが生産性向上とサービス向上を目指し指導しても殆どの企業でその黄金比を極める前に頓挫します。一次的に目立つことや派手な事はその時々で好感を持たれますが結果として飽きのくるサービスに繋がってしまいます。それよりも誠実に限られた時間の中で食卓のお手伝いが出来ることの方がホンモノ感が漂います。
生産性向上は企業側の論理に上に成り立ち、利用する人やゲストには絶対ではありません。今の時代は少子高齢化、賃金アップ、金融投資という言葉にのっかり生産性向上という呪縛の中でゲストを見下している(手間のかかることはゲストにさせている)のかも知れません。反面、これくらい社会が極端に動き出し忙しい人に対応するためにあの手この手で便利に物事を仕上げることで数年後にはガラリと景色がかわり何の不自由もなくなり新しい「普通や常識」という概念が完成しジェネレーションギャップが生まれます。しかし同時にまた世界が一回り小さくなっていくのかも知れません。「な~んてね」
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