突然ですが…
あなたは大人になってから、
**「夢の中でトイレに行った」→「現実でもアウトだった」**
という経験、ありませんか?
ちょっと恥ずかしい話ですが…
私もお酒を飲みすぎた日に、
**「あ、ちょっと出ちゃった…」**ということが何度かあります(笑)
実はこれ、大人でも珍しいことではありません。
睡眠医学では、膀胱のシグナルが“夢のストーリー”
に組み込まれるために起きると言われています。
つまり、これは生理的に“自然な現象”。
決して 「あなただけの失敗」ではありません。
■ 現実と夢の境界がゆらぐとき
この感覚、実は――
あの有名な “荘子の胡蝶の夢” に通じていきます。
荘子はある晩夢を見ました。
自分が蝶となり、自由に空を舞っている夢。
ところが目覚めたとき、ふと疑問を持ちます。
「今の私は、荘子が蝶の夢を見ているのか?
それとも蝶が荘子の夢を見ているのか?」
どちらが夢で、どちらが現実なのか。
その境界線が曖昧になる——これが胡蝶の夢です。
実はこの“曖昧さ”、特別なものではなく、脳の習性とも深く関係しています。
■ 脳がハマる「固定した見方」
人間の脳は、一度「こうだ」と思い込むと、
その見方を“現実”として固定してしまうクセがあります。
たとえば…
まったく興味のないニュースで、急に意見を求められたとします。
本当は詳しく知らないのに、
「これは良くないと思いますね」などと“とりあえず”答えてしまう。
すると脳は、
「自分が言ったことを正当化したい」
と働くため、後からも同じ立場を取り続けやすくなるんです。
これが心理学でいう 認知的不協和。
自分の言葉と気持ちが矛盾すると不快になるため、
あとづけで理由づけをして“整合性”を取ろうとするわけです。
マーケティングでも「一貫性の原理」として知られていますね。
一度ポジティブに捉えるとポジティブに。
ネガティブに捉えるとネガティブに。
このクセが、現実を“ひとつの方向”に固めてしまいます。
■ 相談すると否定的な答えが多い理由
日常でも同じです。
「これやってみようと思うんだけど…どう思う?」
と相談すると、だいたい返ってくるのは
「やめといたほうがいいんじゃない?」
親はリスクを避けさせたいので、特にこの傾向が強い。
でもこれは、正しい/間違いではなく、
脳が「安全側」に倒しているだけ
なんです。
しかも相談の多くは、
実は 「背中を押してほしいだけ」 だったりします。
私たちは無意識のうちに、
肯定派と否定派を“選んで”相談していることも多いんですね。
結局――
答えは相手ではなく、自分の中にある。
胡蝶の夢と同じで、どちらが「本物」かは決めきれないのに、
人はつい、ひとつの見方に固定してしまうのです。
■ ビジネス・集客で一番やってはいけない“固定化”
荘子が伝えたのは、
「現実はひとつではない」
という視点。
ビジネスに置き換えれば、
-
自分が「正しい」と思う見方
-
相手からどう見えているのか
この 両方を持つこと が、伝わる・伝わらないを分けます。
しかし…
ここでも脳のクセが出ます。
❌「チラシを1回配ったけど反応ゼロだから、チラシはダメ」
ほとんどの人がこう考えがちですが、これは 思い込み に近いもの。
なぜか?
人の脳はまず “安全かどうか” を判断するからです。
知らない相手を、1回で信用する人はほとんどいません。
さらに、
「今は必要ないけれど、いつかのために情報をストックしておく」
という人も大量にいます。
だから、1回の反応で判断してはいけない。
■ 大切なのは「忘れられないこと」
ビジネスで最強なのは、
必要になったときに思い出してもらえる存在
になること。
忘れられたら、存在しないのと同じです。
だから私たちがやるべきは、
-
1回の反応に一喜一憂しない
-
「いつか」のために、思い出してもらえる接触を積み上げる
この“淡々とした積み重ね”こそ、
安心 → 信頼 → 反響 につながる最短ルートなんです。
■ 視点が変われば、未来が変わる
「固定した見方」を手放せるようになると、
日常の景色も、ビジネスの手応えも、驚くほど変わっていきます。
伝え方も、チラシも、SNSも。
結局のところ“どう見られているか”という視点を持てる人ほど、
信頼され、選ばれるようになるからです。
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