まぁ思いつきで書いてるブログなのでww前回の「オーバーロード」の紹介の時に「なろう」で~と言う話を書いていましたが「小説家になろう」です。知ってるわ ! って?あ、そうww
でですね、そのサイトはまぁ素人が考えた小説をネット上に上げて順位をつけたり内容が良ければ出版社からのオファーで書籍化されたりアニメ化されたりするわけなんだど、それだけじゃなく素人なので上手い下手は別として自身の考えた物語を自由に投稿できるので、想像力豊かな方だと書籍化やアニメ化とか関係なく自由に小説を投稿できます。かくゆう俺も少し書いていましたwwww(や、けっこう楽しかったですよ?) アクセス数とかも表示されるし各分野ごとの順位も表示されるしで暇潰しにはもってこいwww
て事で連載物も100話ぐらい書いたんですけど仕事が忙しくなったので中断しましたwwそこで連載物に関わる短編も1つ書いたので↓に出します。暇があれば読んでみてください。
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「我を導きし其の月の名は十六夜」
「第1夜 導きし者は」
爺様が死んだ。静かに安らかな顔で逝った。
捨て子だったらしい? 俺を山村の、それもほとんど人の寄り付かない山の奥にある山小屋で1人で育ててくれた。
子供ながらに色々と疑問の多い生活だったが、それでも食うには困らず、学校にも通う事ができた、ただし片道10Kmだが。
片道10kmの道のりを毎日走って通った、というよりも走らされた。
しかも住まいは山の奥だ、10Kmとは言え高低差の激しさは並みではない、そんな生活を中学卒業まで続けた。
さすがに人口の少ない山村だけあって、その中学も俺の卒業と同時に廃校になった。とはいえ全校生徒、小中合わせて5人では行政も無理があったのだろう。在校生は3人いたが、彼等と教師達はバスでほぼ2時間の所にある最寄りの街にある小中に移動になった。
偶然にも俺と同い年の女子で唯一の同級生「長谷川 香奈」はその街にある高校に進学し両親を説得して一人暮らしを始めた。しばらくは手紙のやり取り等、連絡も取っていたが、彼女からすればSNS等で済ませられる事をスマホ等与えられていない俺にわざわざ手紙でやり取りと言うのは煩わしかったのだろう。半年もしない間に手紙は途絶えた。
俺はと言うと中学卒業後、爺様「高月 玄道」の元で修行と言う名の地獄を見ていた。
なぜか爺様は「玄道流」という格闘術を俺に仕込んだのだが、その玄道流は一般に見るような競技的な物ではなく、はっきりと対人戦闘、いわゆる殺人をも許容した武闘と言う感じの技だった。
修行自体は物心ついた頃から何かにつけてやらされてはいたが、子供心に「なんの役に立つのだろうか」といつも疑問に思っていた。そして生死に関わるほど本格的になったのは、俺が学校と言う物に時間を縛られなくなった事が原因だろう。
「玄道流」はこれといった1つの型に縛られる事なく、あらゆる武道、武術を混ぜ合わせ昇華させたような技だ。殴る蹴るの立ち技、寝技、棒術、剣術、はては弓術、どこから手に入れたのか、なんと拳銃、猟銃まであった。そしてあらゆる戦闘に対処できるようにとことん鍛えられた。何度死にかけたか分からないぐらいだが、大怪我をしても爺様の治療が良いのか完治するのが異様に早かったし、普通なら死んでるだろ? と思われる状況でも何故か無事に済んでいた。
そんな生活を5年近く続けて俺もそろそろ二十歳が近づいた頃、爺様が倒れた。
爺様の正確な歳は知らない、本人も言わないし俺も聞くことがなかったからだ。ただ俺が物心ついた頃には既に結構な老齢であった事は確かなので、すでにかなりの歳なのだろう。
以前は爺様にまったく歯が立たなかったが、現在模擬戦ではほとんど俺が勝つようになっていた。俺自身の体格が良くなったのも関係するだろう、元々体格の良かった爺様に身長が追いついたのが3年前、今は俺が頭半分は追い越している。計ってはいないが190cmは超えているだろう。
俺が勝つごとに爺様が嬉しそうに破顔するのが凄く印象的だった。
床に横たわり、最後の意識を振り絞って俺に色々と語りかけてくれた。
まず爺様が死んだ後はこの山小屋ごと荼毘に付してくれと言う事、俺名義の貯蓄があるので好きに使えと言う事、渡された俺名義の通帳を見ると、ほとんど一生遊んで暮らしていけるのでは? と思えるほどの貯蓄額が記載されていて驚いた。そして銀行印とカードも渡してくれた。
形見の品として一振りの日本刀も渡してくれた。
銘は「十六夜」誰が打ったかは分からないが、鞘から抜き出しその刀身を見ると、ゾクリとするほど怪しい光沢を放ち一瞬身震いした。名刀であることは間違いない。
色々と思う所はあるが爺様に親戚縁者は無く、知り合いと言えば時折生活物資を携えて訪ねてくる怪しげな行商人風の初老の男ぐらいで、その人物もここ半年ほどは見ていない。死後の処理を頼めるのは俺だけなので爺様の手を握りしめ引き受けた。そして最後に・・・。
「十六夜の月に導かれし時には己の人生をかけて引き受けよ、それがワシがお前に望む事じゃ」
それが最後の言葉となり、爺様は静かに目を閉じた。
最後の言葉に何の意味があるのか訳が分からなかったが、いつまでもこの場に留まる事はできないなと決意して、必要な物を大きめのリュックに詰め込む、その中には爺様がどこで手に入れたのか「S&W製M500 8.5インチモデル」の拳銃と「500S&Wマグナム弾」を多めに詰め込んだ為、かなりの重量になった。そして名刀「十六夜」を布に包み携えて山小屋を出る。
遺言通り小屋のいたるところにガソリンをかけ火を放ち、燃え尽きるのを最後まで見守った後、手を合わせて爺様の冥福を祈った。
季節が梅雨時期だったおかげで火が消えかけた頃、都合よく雨が降り出し山火事の心配は必要無くなったので、大雨になる前に急いで山を下りる。
雨も酷くなってきたし時刻もすでに夕方頃だったので、元々大した付き合いのなかった山村への挨拶は無しにしてもいいだろうと、村を素通りして近隣の街へと向かった。バスで2時間の道のりだが爺様に鍛えられた身体にはどうという事はない。山間の人気の無い道を延々と駆けながらこれまでの事を思い出す。
爺様の顔は日本人離れした彫りの深い顔つきに高い鼻、肌の色は褐色で精悍だった、その顔に白い長髪と白く長い髭まるで仙人のようだった。体格も良く、長身で鍛えられたその身体は筋肉で覆われ、平均的な日本人とは一線を画していた。
また修行と言っても何故か人間離れしてたような事が多々あった。それよりも俺を拾ったと言っていたが何故だ? 赤子の時とは言っていたが当たり前だが俺自身記憶がないのでなんとも言えない、何故あそこまで俺を鍛えたのか? そりゃ当然弱いよりも強いに越したことはないが、それにしても人が殺せるほど強くなる必要がこの平和な日本であるのか? 時折教えてくれる学問もどこでその知識を得たのか物凄く博識で子供ながらに驚いたものだ。そんなことを考えながら、街までほぼ半分の所まで来て一息入れた。
リュックから水筒を取り出し中の水を飲み、しばし考える。これからどうするか、必要な生活費は爺様のおかげで有り余るほどあるが、遊び惚けるほど俺は堕落していないし、まだ若い身体は行動を欲する。
要はじっとしていられないのだ。一度高校から学生をやって大学に行ってもいいなとか、鍛えられた身体を使って格闘家なんてのもいいな等と夢想する。
気が付くと雨は既に止んでいて、空を見上げると千切れた雲の隙間から星明りが見える。少し星を見つめてから、まずは街に行ってからだなと立ち上がり再度街を目指す。
狭い山道が終わると整備された国道が見えてくる。後はその国道を一本道で下った行くだけだが、さすがに夜だけあって時折国道を走ってくる車のライトが眩しい、うねった道を下るごとに目指す街の明かりが見えてくる。
ようやく街の入り口近くにある公園に着く、公園に設置してある時計を見ると既に0時を超えていた。時間もそうだが通帳はあっても金が無い、まずは金を降ろさないとなと、梅雨時期なので湿気が強く酷く不快だったが、その夜は公園にある円形のコンクリの山の遊具の中にリュックを枕にして寝る事にした。
横になると遊具の所々に空いた穴から空が見える。空には星と一緒に満月の後の月が煌めいていて、爺様が俺に微笑んでいるかのように見えて、爺様の最後の言葉が頭に浮かぶ。
「十六夜の月に導かれし時には己の人生をかけて引き受けよ」
あの月は俺を導いてくれるのだろうか?
その時、名刀「十六夜」が微かに煌めいていた事に俺は気づかなかった。
これから一人で生きていくのだなと、色々な事に思いを馳せながらいつの間にか目を閉じて夢の中に誘われていた。
「第2夜 それは炎の中で」
立派な建物の中を炎が包み、その中に数人の人影が見える。俺の目の前には長い銀髪で容姿の整った二十歳前後の女性の顔が見えるが、頭の左右には巻き毛のようにも見える角が生えている。
「坊や・・私の坊や・・・なんとか無事で」
その女性が俺に語りかけるがその顔は涙に濡れて絶望を感じさせる表情をしている。その女性の後ろに近寄り声を掛ける人物が
「ヴァイオレット様、そろそろ準備が・・・。」
あれ・・? この人・・・爺様に似ている。ヴァイオレットと呼ばれた女性の顔の横からわずかに見えた人物、騎士のような西洋風の戦鎧を身に着け腰には剣を携えていた。爺様に似てはいるがその髪は金髪で髭も生えていないし、額に1本の角が生えている。
「ガドゥー将軍・・頼みます。どうかこの子を【ルシファル】を無事に・・。」
女性は籠に入れられた俺? たぶん俺なのだろう、を籠ごとガドゥー将軍と呼んだ人物に渡すが、その瞳からは大粒の涙が溢れ出している。
「ヴァイオレット女王様・・やはり貴女も共に・・・。」
ガドゥー将軍とは別に居た数人の中の1人、14~15歳ほどだろうか? 戦鎧を着た少女が声を掛ける。女王? どこかの国の女王なのか?
「いいえ私はこの国の女王、民を見捨てて自分だけが逃げる訳にはいきません。国王が打ち取られた今、私が奴等を食い止めねば被害は増す一方です。この戦いに敗れれば我ら一族は奴等に蹂躙され酷い仕打ちを受けるでしょう。」
あふれ出る涙を堪えて毅然とした態度で言葉を繋ぐ女性、奴等とはなんだ? 誰だ? 一族とは? この女性は自ら死地に赴こうとしているのか? 訳がわからず見つめていると、他の者達がすすり泣き女王の言葉に耳を傾けている。
「一つ月の女神ファール様、なにとぞ・・なにとぞルシファルを無事に・・。」
数人の中の一人、「一つ月の女神ファール」と呼んだ人物に声をかけ懇願するように両手を合わせて握りしめ目を閉じ祈る。その人物は白い布を身体に羽織り腰の辺りをベルトで絞めていて、手には錫杖を持ち、まさに女神のような出で立ちだ。
「分かっておる。此度は我も「天主バリエ」どもには腹に据えかねておる。だがあの数の天使達相手では我も打つ手がない・・しかし! 我が創りし魔族の希望、この赤子ルシファルをなんとしてでも助け育てる。これは我が同胞「二つ月の女神ルナ」も同意見じゃ。」
「ワォーーーーン! 」
ファールと呼ばれた者の後ろから一匹の子犬? 狼か? が出て来て一吠えする。
「こやつは「月の狼マーナガルム」の子じゃ、こやつをルシファルの護衛に付けるでな。」
子狼の頭を撫でながらファールと呼ばれる人物は語る。皆が皆ファールを見つめその言葉に注目する。
「此度の転移は奴等に嗅ぎつかれぬよう、はるか彼方の天空の先まで飛ぶつもりじゃ、じゃがそのために必要な魔力は膨大で、今の我だけの力では到底無理がある。じゃが案ずるな、我最大の神力と魔力そして此度は我が守護する「一つ月」の全てをつぎ込み転移を成功させる。」
周囲にいる者達は頷いてファールの話を聞いているが、炎はその周囲を徐々に狭め、その先から幾人もの人影が見えてくる。
「奴らめ! もう来たか! 」
ガドゥー将軍が忌々しそうに呟くと、女王が両手に剣を持ち皆の前に立つ。
「さぁ! お行きなさい! ここは私が命を懸けて守ります。」
「皆よいか! 集まれ、我が最大の力を持ってここから脱出する。」
数人の男達と、先ほどの少女がファールの元に集まると、ファールは首を上げて天井を見つめる。
「我が同胞、二つ月の女神ルナよ! 始めてくれ! 」
そう声を張り上げると集まった数人とファールの足元に魔法陣のような物が光り輝き、その瞬間建物の外部から強烈な爆発音が響き渡る。
『ドゴーーーーーーーーーン!!!!!! 』
それは巨大な何かが爆発したかのような音で、その音が響き、まるで世界が共鳴するかのように大地が揺れ続ける。同時に魔法陣の光が強くなり。
「女王ヴァイオレットよ、この子は何が何でも無事育てあげ必ずやこの地に戻してみせようぞ」
ファールが最後に女王に語りかけると女王は剣を構えたまま振り向き、無理に作った笑顔を皆に向ける。
「頼みます・・・。最後になるかもしれませんが・・。どうかご無事で、そして・・坊や・・元気に育ってちょうだい・・。」
そう伝えると炎の中、幾人もの敵へと突っ込んでいった。
「女王よ・・さらばじゃ・・・。」
ファールがそう告げると、その周りの者達と供に魔法陣の中に消えていった。
「第3夜 再開と出会い」
その日は朝日と共に目を覚ました。昨日の雨が嘘のように今日は梅雨の晴れ間で青い空が広がっている。チュンチュンとスズメの無く声が聞こえて、辺りを見渡し、ここが公園の遊具の中である事を認識する。
「夢・・・か? 」
あまりにリアルな夢だったなと思い出しながら、遊具を出て身体を伸ばす。
たしかに現実感のある夢ではあったが、俺が赤子「ルシファル」であるはずがない、何より俺の名前は爺様が付けた? 「高月 龍道」だし、赤子の折に爺様に拾われた俺にそんな記憶があるはずがない。
だいいち護衛に付けると言っていた「月の狼マーナガルム」等どこにも存在しないのだから、夢にしても片落ちすぎだろと苦笑する。
その時さすがに昨日から何も食べてないせいか「ぐぅぅぅ~」と腹の虫が泣き空腹を覚える。
とはいえ、まずは銀行だが公園の時計を見るとまだ7時過ぎで、たぶん銀行はまだ開いていない。仕方なくリュックの中から水筒を取り出し空腹を抑えるために飲み干すが、あまり効果はない。この時の俺はコンビニで銀行カードを使って出金できる事を知らなかった。
どうするかと悩んでいると、公園の外に小学生達が登校しているのが見える。上級生を先頭に数人が並んで登校している。ああいうのは俺には無かったな、片道10Kmの山道を一人走って登校していたなぁ、今となっては苦い思い出だ。
とりあえず公園のトイレの隣にあった水道で顔を洗い歯磨きをしてから一旦ベンチに腰掛ける。さて、これからの予定を考えよう。
まずは銀行に行って幾許かの金を降ろす。次に飯だな、時間がまだ早いのでコンビニの弁当でいいだろう。次に・・・ふと自分の服装を見て、不味いなこれはと感じた。すでにボロボロになっているTシャツに薄汚れたジーンズ、横のつなぎ目が切れそうなサンダル、髪の毛も伸ばし放題でボサボサで、ほとんど浮浪者だな俺はと苦笑する。
そうだな、飯を食ったらとりあえず服を買いに行こう。服なんて買った事がない、いつもたまに山小屋を訪ねてくる初老の男性が持ってきた物を着ていたし、それで何の問題もなかった。でもまぁ、これから新しい生活を始めるのだ心機一転、生活用品も新しくしてもいいだろう。
それから色々考えたり体操をしたり、ベンチでウトウトしたりして時間が過ぎるのを待って公園の時計を見るとすでに9時前になっていた。そろそろいいだろうと荷物を持って公園を後にする。
街中に向かうと出勤中のサラリーマンやOLとすれ違うが、何人かは俺をチラチラと見て怪訝な顔をしていた。まぁ気にしても仕方がない、こんななりだからな。
なんとか銀行を見つけてATMの所に行きお金をおろす。知らなかったがこのカードでは1日におろせる金額は50万までなんだなと、限度額の50万をおろし備え付けてある銀行の封筒に入れて外に出る。
さて、まずは飯だ。来る途中に見つけたコンビニに行き、弁当と飲み物を大量に買い込み朝いた公園へ戻る。公園のベンチで弁当を食べ、やっと胃が落ち着いた。
次は服装だな、だが服など買った事がないだけに何処にいけば良いか分からない、とりあえず街をぶらついてみるか。
しばらく街を歩いていると「ファッションセンター」なる大型店を見つけて中に入ってみる。俺が通り過ぎるとやはり何人かは怪訝な顔でチラチラと見てくるが気にしない。
店の中で商品を物色してみるが、ほとんどが女性用で男性用は店の隅におざなり程度あるだけだった。それでも早く着替えたいので探してみるが、何より俺に合うサイズがない、これは困った。どうしようかと悩んでいると、後ろから女性の声が
「龍道君・・? 」
俺の名前を知っているなんて誰だ? と思い振り返ると、見知らぬ女性が俺の顔を見上げて見ている。首を傾げて困った顔をしていると。
「龍道君でしょ? ほら私、私、香奈だよ「長谷川 香奈」」
そうだ中学まで唯一の同級生だった「長谷川 香奈」だ。俺は目を見開いて香奈を見る。ずいぶんと大人なお姉さんになったもんだ。そういえばこの街の高校に行ってそれからどうしたんだろ?
「香奈なのか? ずいぶんイメージが変わったな、綺麗になったというか」
俺が困惑した表情で香奈を見ていると、香奈はニシシと歯を見せて笑って見せる。
「龍道君こそ、でっかくなったねぇ? 私もちっちゃい方じゃないし、165cmあるんだよぉ、それでも見上げないと顔も見えないよ。それより龍道君、なんでこんな所にいるの? 」
俺は香奈に服を購入したい事とサイズが無い事を説明する。
「あー、龍道君のサイズじゃここにはないよぉ・・・。あ、そうだ! 」
香奈は掌をポンと叩き何かを思いついたようで
「時間あるなら大きい人用のサイズのあるお店に付き合ってあげるよ? どうかな? 」
「いいのか? 」
「いいよ、いいよ、せっかくの久しぶりなんだしさ」
などと話しているとレジの方向から香奈に声がかかる
「香奈~もう行くよー」
「あーー、そうだったぁ、樹里も一緒なんだぁ、ちょっと説明してくるね? 」
そういうと香奈は速足で声の女性の所に向かうと、俺の方をチラチラと見ながら その女性となにやら話をして、そして俺を手招きする。
俺が近寄っていくと香奈とその女性は顔を上げて俺の顔を見てくる。
「うわぁぁ、ほんとおっきいね、2mぐらいあるんじゃない? 」
「こらこら樹里、いきなりその挨拶はないんじゃない? ごめんね龍道君、この子は「横内 樹里」私と同じ大学の同期なんだぁ、一緒に行くけどいいかな? 」
「そうか、いいぞ。俺は「高月 龍道」香奈の幼馴染だ。よろしく」
俺は軽く会釈して樹里に挨拶する。
「さぁさぁ、とっとと出て買い物いくよぉ、龍道君の服をねって、龍道君お金は? 」
「あるぞ、十分な」
「やったー、ねぇねぇじゃあ買い物終わったらお昼奢って? 」
「いいぞ、けど俺は店とかよくわからないから香奈が案内してくれよ」
「うん! 」
香奈は満面の笑みで答え、樹里は呆れた顔で香奈を見ている。
「香奈は相変わらず図々しいよね」
「えー、そんな事ないよぉ」
二人がじゃれあいながら店を出て「大きいサイズ」の店に向かう。こういう所は山育ちの俺にはまったく分からないので、ここで香奈に出会ったのは幸運だった。
店に入ると香奈と樹里があれこれと色んな服を持ってきて、あーでもない、こーでもないと、色々選択してくれる。俺には良く分からないので二人に任せる事にした。結局二人が選んだ服をほとんど全て購入し、必要な小物類、財布も購入して中に持ち合わせの現金を移して、服の一部をその場で着替えたまま店を出た。
「さぁ、お昼だぁ! 」
香奈が元気よくはしゃぎ俺の手を取り引っ張っていく。時間は丁度1時前、昼には少し遅れたが、香奈が言うにはランチタイムにはまだ間に合うそうだ。
連れていかれたのは「イタリアンパスタ」の店で、ここのランチがほどほどに安くて美味いそうなので言われるがままに付いていった。店に入ると4人用の席に案内され香奈と樹里が並んで座りその向かいに俺が座った。そして樹里が注文をしてくれた。
「高月君はランチで大丈夫だったかな? 身体が大きいから物足りないかも」
樹里が気を利かせて言ってくるが、朝食が遅かったのでそれほど腹も減っていない。
「大丈夫だぞ、それと龍道でいい高月と呼ばれるのは慣れない」
「じゃあ龍道君、改めて見るとあれだね? 身長があるのと顔つき? なんか日本人離れしてるよね? そのせいか何着ても似合うというか・・なんというか・・」
樹里が少し頬を赤く染めてそんな事を言ってくる。その様子を見て香奈が絡んでくる。
「あれ~、樹里ってまさか龍道君みたいのが好みなのかなー? 」
またニシシと笑いながら樹里をからかう
「ちょっ、ち・・違う、いえ違わなくて、そーじゃなくて誰が見ても龍道君ってかっこいいじゃない! 」
あ、と言う顔をして樹里の顔が真っ赤になった。香奈はまたニヤニヤと笑っている。俺は苦笑するしかなかったが。そこで香奈が聞いて来る。
「それより龍道君なんでこの街に来たの? 山で何かあった? 」
料理が来たので食べながら、香奈に爺様が亡くなった事、山小屋ごと荼毘にふした事、遺産を受け取った事、これから一人で生きていく事などを話した。
「そっかぁ、あのお爺さん亡くなったんだぁ、て事は龍道君天涯孤独になっちゃったって事? 」
「まぁそうだな、けどこれまでだってほとんど爺様と二人っきりだったからな、余り気にしていない。」
「これからどうするの? 」
「そうだな、差し当たって金銭的には困ってないから、住む所を探してそれからだな。」
香奈は目を閉じて、顎に手をやり少し考え込んだ。俺と樹里は食後のコーヒーを飲んでくつろいでいる。香奈が目を開き俺を見つめて話しかける。
「龍道君、今夜はどうするの? 」
「そうだな、とりあえず見栄えも良くなったし、軍資金もあるからどっか安いホテルでも探して泊まるかな」
「もったいないよ、ねぇ良かったら私ん所に来ない? 一人暮らしだし、 大サービスで晩御飯も作ってあげる。」
「香奈 !」
樹里が驚いた声を上げて香奈を諫める。
「香奈だめだよ! いくら幼馴染だからって、年頃の男女がいきなり同じ部屋でなんて ! 」
「樹里は相変わらず固いなぁ、大丈夫だよ龍道君はそんな人じゃないから」
「でも ! 」
二人のやり取りを見ていて、ここで揉めるなら無理に香奈の所に行く必要もないだろうと
「香奈それはさすがに悪い、だから遠慮しとくよ」
「ほらぁ、樹里がそんな事言うから龍道君、遠慮しちゃったじゃない」
「そんな・・」
「じゃあこうしようよ? 泊まるって考えるから気になるんでしょ? だったらさ、今夜は私と龍道君の再開と樹里との出会いを記念して飲み会をしよう! でさ、酒代と食事の材料代を宿泊費って事にして龍道君に持ってもらって、料理は私と樹里が担当! ってのでどうかな? 」
なんだか香奈が強引に俺を泊まらせようとしてるようだが、まぁ俺としてはどっちでもいい、ただ二人の仲にヒビが入るような事は遠慮したいな。
「そ・・そうね、飲み会って事なら・・・龍道君それでいい? 」
「俺はどっちでもいいぞ、どのみちホテルを探すにしても、晩飯にしても自力でどうにかしないといけないしな? 」
「はーーーい! 決まりーーじゃあじゃあ、この後一旦私ん家行って龍道君の荷物置きに行こう、リュックもかなり大きいし、その棒? みたいのも邪魔でしょ? 」
「そうだな、香奈の所で預かってくれるなら安心だ。」
「うんうん、で、それから飲み会の買い出しに行こう! 」
香奈が元気よく仕切ってくる、だが俺としては何事も任せられるので楽といえば楽だ。樹里が1つ溜息を吐いて。
「はぁ・・、まったく香奈は強引で我儘なんだから。」
香奈はまたニシシと笑い樹里に応える。
それからしばらく買い出しの相談をしながら時間を潰し、会計を済ませて香奈の住むマンションへと向かう事になった。
今後、俺にとって香奈の存在が大きくなることを今の俺は知らなかった。
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あれ~短編だと思ってたら3話まで書いてたのかぁ (遠い目) ま、いっかww 続きは本編と繋がるからここで中断したんかな ? てかこういうの書いてると案外楽しいのよwwまた暇があれば続き書いて投稿しようかなぁ?
て事で今日はここまで。