相手の問題ではないんです。大切なのは「自分から!」 | 元岐阜場面緘黙症親の会代表☆場面緘黙、不登校、LD

元岐阜場面緘黙症親の会代表☆場面緘黙、不登校、LD

三姉妹の母です。
小学校入学直後から4年まで続いた不登校、登校拒否を克服、高校でパワー全開、成人した今は夢に向かって爆進中!
活動してきた場面緘黙親の会は閉じましたが、今もマイペースに動いてます。
日々の気付きを大切にしていくためにブログに綴っています(^ー^)

実は私、看護師をしています

そんな私の、当たり前のようで
当たり前じゃない
でも普段忘れがちな、でもとても大切な

そんな気付きがあったので
自分自身の忘備録としても残しておきます


ピンクマカロンマカロンピンクマカロンマカロンピンクマカロンマカロンピンクマカロンマカロン


夕べ夜勤でした
いつも朝6時に温かい顔拭きおしぼりを持って
30人位の患者さんの顔を拭きながら
部屋を回るんです
みんな高齢者で、ほとんどが寝たきり
ほとんどが認知症  会話もままならないし
話せない人も  視線さえ合わない人も
たくさんいます


こちらといえば
夜勤明けの朝で、眠いし疲れもピークあせる
朝は何かと忙しいし
なかなか元気に声掛けって難しいんですよね
それでも私はこの時間が結構好きで
必ず声をかけて
「おはようございます。お顔拭きますよ」って
回ってくんですけど

今朝は私いつもよりすごく元気で
状況も落ち着いてたし 
いつもより一人ひとりに時間をかけて
「お、は、よ、う!」
って声かけながら回っていました

そうすると
昨夜は一言も話さなかった人が
かすれるような声で返事してくれたり
にこっと笑ってくれたり
声が出なくても口を一生懸命動かしてくれたり
声が出せなくてもうなずいてくれたり
視線を合わせてくれたり…

いつもは何気なく通り過ぎてるその光景ですが
今日はそれがいつも以上に感じられ

素直に嬉しくなりました

「声聞かせてくれてありがとうございます
  ○○さんの声が聴けて嬉しいなぁ^_^」って

  一人ひとり体をさすりながら回りました



高木先生がよく言っています

「コミュニケーションは必ず相手と自分がいて成り立つもの。コミュニケーションがとれないのは相手の問題だけじゃない。緘黙の子が話せないからコミュニケーションがとれないのは、自分側の問題でもある」

それを心から実感した瞬間です

相手が話せないから、認知症だから、
声が出ないから、視線が合わないから

その人とはコミュニケーションがとれない…

それはその人の言い訳です

その人が、心から真剣に
相手と向き合おうとしていないだけなんです

相手の反応を引き出すのは
やっぱり自分からの
働きかけ次第

それを身にしみて感じました

この仕事は顔拭くだけが目的だったら
声掛けなんてしなくてもいいんです
ゴシゴシ拭いて汚れが落ちれば
そして目が覚めれば
それで仕事としては終わりなんです

でもそしたら患者さんは笑顔も見せないし
声も出しません
急に寝てるところを顔拭かれて
驚きの叫び声を出すくらい!!

相手の気持ちや感情を引き出したり
笑顔をみせたり声を聞くのって
こちらからの歩み寄りや働きかけがなくちゃ
あり得ないものなんです

当たり前のようで、忘れてる事
当たり前だけど、大切な事


あるおじいさんに、「おはよ!」と言ったら
消え入るようなかすれた声で、
口を指差しながら「声が出ん」と口パクで
訴えました

「うんうん、分かるよ。分かるってるよ。
   おはよって聞こえたよ、大丈夫よ!」
って手を握りました
二人で笑顔になりました(*^^*)




日々子供との関わりも
同じかもしれません

子供とのコミュニケーションが
うまくいかないとき

悪いのは相手だけでしょうか?

子供が挨拶をしないとか…
思春期で無視するとか…
発達障害でどんなに伝えても無駄とか

相手がそうだから問題なのではなく

自分自身が

たとえ相手の反応がなくたって
無視されたって

心から接することが大事
工夫をして関わることが大事

そしたらほんの小さな反応を

見つけられるかもしれない

視線が少し動いたりとか
体がピクッと動いたりだとか


それだけできっとすごく大事な

コミュニケーションの第一歩
関わりの第一歩

そんな大切なことに改めて気付かされた

素敵な朝でした晴れ



こんなときは

この仕事が大好きだなぁって

心から思いますドキドキ