JCBプラザラウンジ
を後にした僕は
もう一度Googleを開いた。
次の目的地は
ローソンステーション・シェラトンワイキキ
そう遠くはない。
途中でアイスコーヒーを飲もう。
さっき飲めなかった分
大きめのアイスコーヒーを。
連続リアル小説
「P.T.O 〜いつか必ず〜」
向かう途中は楽しかった。
いや、
楽しくさせた。
さっきの恥ずかった思いを
振りほどくかのように
せっかくだから
あまり通った事のない道
イタリアンのイルルピーノの
横道を通っていこう。
イルルピーノは
日本のテレビでも
ちょくちょく紹介されてる
イタリアンのお店。
朝食が有名なのかな。
僕も前に一度だけ
人生初のエッグベネディクトを
ここ
イルルピーノで食べました。
過去の
写真から引っ張り出してきた
エッグベネディクトの
写真がこちら。
正直このエッグベネディクトを
食べた年齢の時は
良さに気づけなかった。
パンにベーコンエッグのせたやつ。
こんな感想だった。
エッグベネディクトの良さに
気づく日がくるのかなぁ。
あの時そんな事思ってたなぁ。
まだ良さに気づいてないなぁ。
と思いながら
緑の中を抜けていくと
突然現れた。
シェラトンワイキキ
この中にローソンがある。
ローソンでP.T.Oと言ったら
コピー機があり
そこにデータを飛ばし
P.T.Oする。
それなら
日本でも何度かやってる事だし
JCBのカードもいらない。
楽勝だ。
入り口にいた
ホテルマンにアロハをかまし
へぇ、こんなとこに
ウクレレ専門店があるんだ。
へぇ、ハワイの木で作った
アクセサリー屋さん？
色んなお店を横目に
クーラーの効いた
ホテル内の道を
やっとP.T.Oできる！
と高ぶった気持ちと
ハワイの日差しでかいた汗を
落ち着かせながら
歩いていると
ついに発見。
ローソン。
ジャパニーズローソン。
結局頼るべきものは
日本だな
と思いつつ
入り口で敬礼はせず
中に入った。
へぇー
そうめん、ざるそば
結構日本食も売ってるんだぁ
の雰囲気で
コピー機を探す。
へぇー
Tシャツ、キーホルダー
お土産物も売ってるんだぁ
の雰囲気で
コピー機を探す。
へぇー
サッカーボールもぉ？？
の雰囲気で
コピー機を探す。
へぇー
肉まんも売ってるー
の雰囲気で
レジ周りを確認。
へぇー
コピー機ないんだぁー
の雰囲気で
店を出る。
無い！
コピー機なんてどこにも無い！
細かく２周。
コピー機なんかない！
レジの中
レジの後ろ
レジの横でパソコンいじってる
店員さんはいるけど
プリンターはどうだ？
無い！
無い。
無い…。
ウソでしょ？
ローソン。
ホントにないの？
プリントアウトしたいだけなのに。
ホントにないの？
僕は
シェラトンワイキキに
泊まっている人達が
使うであろう
ロビーのソファーに腰掛けた。
このホテルに
泊まってないですけど
今ぐらいはいいですよね？
シェラトンの神さま。
座り心地の良いソファーでした。
ソファーのすぐ横には
ビリヤード台があり
日本人の親子が
きゃっきゃしながらビリヤードをしていた。
なんか知らないけど
数少ない荷物の中
ビリヤードのマイキューを
持ってきているワタクシ。
部屋に取りに帰って
親子共々
コテンパンにしてやろうか
と、思ってしまってるワタクシ。
そんなすさんだ気持ちを押し殺し
なぜ、ローソンステーションに
コピー機がなかったのか
Googleで調べなおした。
「コピー プリントアウト」
で調べて
出てきたローソンステーション。
プリンターが
ないわけがない。
調べた結果
ないわけがあった。
コピー プリントアウトで
出てきた
ローソンステーションのサイトを
開いてみると。
理由がわかった。
これに引っかかっていたのだ。
クーポンをプリントアウトして
ローソンステーションにもっていくと
エコバッグがもらえるらしい。
みんな今がチャンスだよ！
じゃないのよ。
やってるね。
Googleさん。
なんでも引っ掛けりゃいいって
もんじゃないじゃん。。。
ローソンさん。
たまたまこのタイミングで
こんなキャンペーンしなくていいじゃん。。。
やってるね。
せっかくだらか
エコバッグもらってやろーか。
無理ですね。
クーポンを
P.T.Oできない。。。
僕は
途方に暮れなかった。
諦めなかった。
もう一度
Googleさんに
頼った。
じゃないと
弁護士さんに
怒られるから。
イロイロ調べると
新たにいくつか候補が出てきた。
その中でも
場所が一番近かったのがこちら
「R-21」
印刷・コピーサービス
と書いてある。
これなら間違いない。
ただ、
苦戦する事間違いなし。
英語で対応しなければ。
でもそんな事も言ってられない。
場所は
今いる場所からも近いし
ほぼ平坦だし。
僕は早速
R-21に向かった。
ここで終わりにしたい。
ここでP.T.Oしたい。
そんな気持ちを胸に
R-42のおじさんは
歩きはじめたのであった。
第三話 完
第一話、第二話はこちら
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