開院から15年の当院
この間の患者さん、特にがん患者さんたちには思い入れがあります
本人の顔、姿、そして一緒に来ていた家族・・
何年たっても忘れられない顔がたくさんあります
厳しい状態で来院していた方
通院できなくなり・・そしてXDay・・家族からのご報告・・
話をした内容まで鮮明に覚えています
何年も経ったころ、突然電話をいただくことがあります
「以前お世話になった〇〇です、その節は母がお世話になりました・・
実は・・」
「実は・・」からが本題です
耳は電話に集中し、ドキドキしながら話を聞きます
「実は、先日父のがんが見つかりまして、一度先生に相談したいと思い
連絡しました・・」
そうですか・・今回お父様ですか・・と話をしながら
どういう気持ちで告知をうけたのかな・・
ご夫婦(ご両親)ともに「がん」でショックだったのでは・・
頭の中が想像でいっぱいになります
ひとしきり話をし、実際に相談に来られる方
どこかの時期に相談に行きます・・と報告だけされる方
過去の思い出話で盛り上がる方・・ 様々です
医療機関に縁が無いのは良いことですが
なにか起きた時に思い出し、相談する場所がある・・ということは
ご縁の延長なのだと思います
「はじめまして・・」「お久しぶりです・・」
今日もドキドキしながら電話相談を受けています