あるスタッフが

  「今期は大変・・医療ドラマがいっぱい

  それもうちに関係しそうなドラマ・・

  見ました?

  腫瘍内科医が主人公で、抗がん剤治療ですよ・・

  そろそろ緩和ケアっていう話が出たり

  もう、仕事とリンクしちゃってリンクしちゃって・・

 

  そして、脳外科のドラマですよ

  うちも脳外あるじゃないですか・・M先生も大学ではバンバン手術してるし

  脳外のオペ、見とかないと・・

 

  そしてそしてお坊さんが救急医ですよ・・

  どうしましょう~~」

 

日ごろドラマをほとんど見ない私も「そんなに絶賛するなら・・」と 

腫瘍内科医が主人公のドラマを見てみました

確かに当院の日常と重なるところがたくさんあり

本人家族の葛藤・・「ハイハイ」

緩和ケア移行・・「ハイハイ」   と 「ハイハイ わかるわかる」の連続・・

 

 

患者さんたちはどんな視点でみてるのでしょうか?

  ・かぶりすぎて苦しくなる

  ・先生もプライベートで葛藤してるんだ

  ・私だけじゃないんだ

  ・この患者さん、私だ!

  ・私の主治医がこういう先生ならいいのに    などでしょうか・・

 

 

私の主治医がこういう先生なら・・

(患者さんの生き方に寄り添って時間をたくさん割いてくれるDr) 

本当に理想的なDrですが 『現実はなかなか無理だろうな』  というのが
冷めた目で見た私の感想です

 

そうでなくても人数が少ない腫瘍内科医

所属しているのは、がん拠点病院やそれに準ずる病院

つまりはがん患者さんが押し寄せるところ

抗がん剤の種類が増え、治療できる期間が延びている

新患も増え、患者さんは増える一方

個別に対応してあげたいのは山々だけど・・というのが本音ではないでしょうか

 

というのも、あっさり切られて「後は緩和ケア」と言われた患者さんからの相談が多い多い・・

緩和ケアの意味や、在宅診療の話が誰からも出ず

電話相談や、当院のセカンドオピニオンで説明することも多々

腫瘍内科医が少ないこと以外に、チーム医療が成り立っていない印象を受けます

(もちろん理想を現実にしている先生やチームも少なからずはあります)

 

 

ドラマ(理想)から見える現実

問題提起してくれているドラマだと思います

 

木曜22:00 「アライブ」 フジテレビ系 テレビ