毎年、クリスマス近くになるとYさんのご主人からクリスマス菓子が届きます
今年届いたのは
Yさんのご主人は、もともとケーキ関連の仕事をしていました
少し前までは、クリスマスイブに必ずホールケーキ2台を
サンタクロースのように届けてくれました
数年前からは宅配便でクリスマス菓子が届くようになりました
理由は
【再婚した相手と一緒にケーキ屋さんを構えました
クリスマスシーズンは忙しく、届けに行くことが出来なくなりました】 と
Yさんが亡くなって、もうずいぶんの年月が過ぎました
仲良し夫婦で、通院はいつもご主人が付き添い・・
小さなYさんと、大きなご主人・・
スタッフ達が理想とするご夫婦でした・・
Yさんが亡くなって、ご主人は週に数日しか仕事に行けなくなりました
大きな体が小さく見えました・・
でもその間も年に1度、クリスマスイブにはケーキを持って近況報告に来てくれました
1年・・2年・・
時間薬により、ご主人も週休2日の仕事が出来るようになりました
3年・・4年・・
クリスマスイブに来たご主人の口から出たのは
『報告があります
再婚することになりました
それが亡きYの遺言だったんです
<貴方は寂しがりやだから誰かが傍に居ないとダメ
だから私が居なくなったら必ず再婚して・・それが私の願い>
それが遺言だったんです
本当に1人ではダメダメで・・
本当にお見通しで・・
だから遺言通りに再婚することにしました
堂々とYに報告しました』
そしてその数年後に2人でケーキ屋さんを構えることになり
今年もおふたりのお店の手作り菓子が届いた・・ということです
Yさんのご主人は、再婚してもYさんの思い出をずっと持ち続け
当院に贈り物を続けてくれます
私たちも、ご主人からクリスマス菓子が届くたびにYさんを思い出し
ご主人の想いを感じます
形は無くなっても、思い出は永遠です
いろんな物語があります
いろんなクリスマスがあります
Yさんのご主人がいろいろ思い出させてくれました