医療機関を受診すると、当たり前のように「お大事に」という言葉をかけられます
当院でも、風邪や腹痛などの患者さんに対して
診察室を出るときに
「お大事に~」
そして会計の後でも
「お大事にして下さい」
先日、がん患者さんから話が出ました
病院受診の時や、がんの治療で会社を早退するときに「お大事・・」と言われるけど
いまさら何を大事にするのかわからない
もう治療歴も長く、日常生活を普通に送っていて、仕事もしていて・・
風邪とか治る病気なら、「大事にして早く良くなってね」 ⇒ 「はいそうします」
となるけど、がんで、治らないと言われているステージで・・
んんん~~何を大事にするのかな・・なんて、性格悪くなりますね と
たしかに、言葉的にはそう・・
当院でがん患者さんに対して「お大事に・・」を使ってるかというと
①関係性の浅い患者さん(当院の治療歴が短い方)には
「お大事にしてください」 「お大事に~~」
②通院が長くなり、先生やスタッフと打ち解けてきた患者さんには
「気を付けてお帰りください」 「気を付けて~~」
③更に付き合いの長い患者さんには
「お疲れ様でした」 「お疲れ様~~」
④更にその上になると
「また来週お待ちしています 」「またね~~」
もはや、がん治療を行っている医療機関とは思えない挨拶になっています
一律に「お大事に」ではなく
その患者さんとの関係性や、その日の体調によるお声がけを大事にしたいと思っています