このところ、「友人ががんで・・・」という、電話相談が増えています
患者さん本人に親族が居ないので・・
親族が遠方で相談出来ないらしく
親族が高齢で、知らせたくないらしく・・
親族と仲が悪いらしく・・
など、さまざまな理由で、親族でない「友人」 が相談相手になっているようです
親族でない「友人」が、どこまで首を突っ込むか・・
友人は友人で悩みます
「実の家族にだったらこう言いますが、友人なので・・」
「家族には話をしていないらしく、でも、どうも進んでいるようで・・
私が先に知っていいのかしら?」
あるときに、友人と言う方から
「友人が標準治療を受けていて、どんどんやせ細っていく
もう切り替えて、少量抗がん剤受けるように・・って勧めてるのに
話を聞いてくれない、どうしたら今の治療を止めさせられますか?」と
⇒ 本人が今の治療を望んでいるのなら、それで良いのでは・・
周りは見守るとか、支えることが大事で
この先もし、今の治療を止めたい・・と相談されたら、
その時に情報提供してあげるのが良いのではないでしょうか と私
また、
「自分の親族はこの順序で治療したのに友人はこういう順序で治療している
その順序はおかしいのでは?そこの病院大丈夫?」 という電話も・・
⇒ 治療はその人の状態に応じて変わることもあるので
その方にはその順番がベストなのではないでしょうか?
本人が説明をうけ納得して治療を受けているのであれば
見守ることが大事だと思います
見守ることってホントに難しい・・
「友人が治療している病院から「そろそろ緩和ケア・・」と言われて落ち込んでいます
○○病院と△△病院に相談したと
緩和ケアって、ホスピスと同様ですか?
また、治療しながら緩和ケアに行くってあるんですか?」
⇒ 今は、早期の緩和ケアって言われています
でも実際は緩和ケア外来をもっているところが少ないので
「治療が終わったら連絡ください」という緩和ケア病棟入院のところもあります
○○病院と△△病院は緩和ケア外来を持っていて、治療しながら
緩和ケア外来併診で様子をみてくれるので良いと思いますよ
なかなか、専門病院で治療しながら地元近くの緩和外来を併診って難しいんです・・
お住まい近くに2病院があって良かったですね
友人の悩みもさまざま
そして、友人ゆえの「距離感」 に悩んでいる
でも悩んでくれる友人がいる患者さんは幸せだと思います
私も
「親族ではないけど、微力ながらお役に立てれば・・」
と 思っている1人です