当院が銀座に出来て11年になります
がん治療を行っている当院
患者さんが通院出来なくなった時が
治療終了のタイミングとなり
その後は自宅で在宅医中心の生活になるか
または、病院に入院するか等ののち、天命を迎えます
多くの家族から、「お世話になりました・・ありがとうございました」と
ご連絡を受けます
そのたびに「今後は家族の健康管理のお手伝いをします・・」と伝えます
でも、健康な方は当然、当院には来ません
(稀にインフルエンザ予防注射に来院される方は居ますが・・)
連絡が無いのは元気な証拠・・良いことだと思っています
ところがここ最近、家族からの連絡が続きました
○○の家族です。その節はお世話になりました・・
皆さんお変わりないですか?
実は・・・
たいていこのフレーズで始まります
実は。。の後の話しをドキドキしながら聞くことになります
実は、私が肺がんの診断を受けまして・・
まさか夫と同じ病気になるなんて、驚きで声も出ませんでした・・
是非先生に相談したく。。。。。。
そしてまた
実は、私が血液のがんと診断され
先生が専門家でないことは知っているのですが
相談に乗ってもらえませんか・・
実は、父が肺がんで自宅で過ごしていました
どうしても入院したくないっていうので、この○月に自宅で看取りました・・
バタバタ自分のことを放っておいたら、咳が続いていることに気がつき
診てもらえませんか?がんだったらどうしましょう・・・
実は私、どんどん痩せて来て、悪い病気のような気がするんです・・
父が後半どんどん痩せたじゃないですか・・
他で検査しても特に問題は無いって言われるんですが
一度診てもらえませんか? 怖くて・・・
などなど・・
2人に1人は「がん」になるという時代
家族の中で誰が「がん」になっても不思議ではありません
「がん」に深くかかわった経験があることから、先読みし過ぎて
怖くなる方も居ます
報告や相談を受ける度に、三好Drも
「そういえばこのところ健診受けてないから受けないとな~~~」 と
そうそう、みな平等に時間を経ての今
家族からの連絡は
「元気でお仕事続けていますか?」
「そのためにはきちんと健診受けてくださいね」 というメッセージなのかもしれません