6月、紫陽花の季節・・いつも、ある患者さんを思い出します
自宅で咲いた紫陽花を毎年 「飾ってください・・」 と持って来てくださったSさん
そのSさんが去り、3回目の6月
受付にある男性が来院されました
その手にはたくさんの紫陽花が・・
「まぁ~Sさんのご主人ですね、お久しぶりです・・」 と私
「紫陽花を切ったので、ご挨拶かたがた・・
きっかけがないとなかなか来れないので・・」
「実は毎年この時期になるとSさんを思い出していたんですよ・・
ご主人どうしてるかな・・と、想っていた矢先・・」
それからは、三好Drも交え、通院していたころの思い出話に花が咲き
妻を亡くし、独り身になって1日誰とも話をしない日もある
孤独を痛感してる・・
実は、まだ納骨していないんです・・ とも
湧き出るように言葉が出てきて
興奮気味のご主人
「良かったです・・今日これて
なんだか、たくさんしゃべっちゃって・・
ホント良かったです
また立ち寄ってもいいですか? 」 と
Sさん宅の紫陽花は
クリニックの待合室で患者さんを癒してくれています