がん専門病院で治療していた○○さんが相談に来院されました

 

化学療法の後、臨床試験に参加していましたが副作用が強いために中止

いきなり緩和を勧められたとのこと

 

[緩和] と言っても、自宅の近くにはこんな緩和病院がありますという

一覧表を渡され、この中から選択するように・・と

 

体調は良くないまでも、何か治療は出来ないか・・と当院に来院されたのはその数日後

脱水と消化器症状のためにヘロヘロの状態・・

治療の相談よりも、今の症状緩和が優先と

脱水補正の点滴や消化器症状を抑える薬の処方となりました

 

当方からも自宅での安心のために訪問診療の導入をお勧めし

本人・家族も希望したために、数日後には在宅医の訪問が開始になりました

 

「在宅診療を受けながら体調が良くなったら、治療を検討しましょう・・」を

本人の希望にし、家族・在宅医・訪問看護師が本人を支えました

 

その間、最期は自宅?、緩和病院?など 選択する場面もあったようですが

自宅での生活を選択し、在宅医を中心にしたチームが最期まで自宅で支えました

 

在宅医が入ってから2週間と少し

当院相談に来院してから3週間弱・・

家族に囲まれ、永眠された○○さん

 

そして届いた在宅医からの報告書

 

この度ご紹介いただきました○○様、自宅療養を継続するため

定期訪問週2回、看護師ほぼ連日訪問させていただきました。

徐々に状態は悪化し、疼痛コントロールや発熱等への対処を行いました。

その後、状態は更に悪化し○月○日ご自宅で家族に囲まれながら

比較的穏やかに永眠されました。

本人の望む貴院への化学療法に繋ぐことが出来ず申し訳ございません。

ご紹介頂き誠にありがとうございました。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

 

治療を希望して当院に来院しましたが、治療には至らず

実際本人を診たのも1度だけ・・

 

在宅医に繋げ、在宅医が本人の意を汲み

希望を抱いたまま静かに永眠・・

 

もう少し早く関わりたかったな・・

もう少し早く症状緩和が出来なかったのかな・・

がん専門病院は規模が多きすぎて個々の患者さんを診てないじゃん

早期からの緩和って言うけど、結局は絵に描いた餅じゃん

 

1度しか会えなかった〇〇さんの数週間から

問題提起をしたくなった私でした