遠方から少量抗がん剤治療に来院しているAさん
治療当初は腹水が苦しく、ようやく通院している状態でした
腹水が溜まりどうしようもなくなると
地元のT先生がCART(腹水濾過濃縮再静注法)をしてくれ
全身治療は当院へ
2つの医療機関がそれぞれの役割を分担し、共同で治療に当たっていました
治療を継続していくうちにAさんの腹水の溜まりがゆっくりになり
体調そのものが良くなりました
仕事をお休みしていたAさん、仕事復帰を果たしました
すると、忙しくなり遠方からの通院が難しく・・
そこでAさんは地元のT先生に、少量抗がん剤治療をやってもらえないか
お願いしてみました
元々少量抗がん剤治療に興味を持っていてくれていたT先生
ナント、協力してくれることになりました
当院からもお願いの手紙を書くと
以下のお返事が・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
平素はお世話になります
A様につきご指示いただきありがとうございます。
A様、ご本人の調子が良いとのことで喜んでおれらます。
ありがとうございます。
今後は当院で引き継がせていただきますのでご指導よろしくお願い致します。
A剤○mgとB剤○mgで 治療開始しました。
次回は△日を予定しております。
(仕事があるので2週おきも難しいのだそうです。)
また適時ご連絡申し上げます。
ご加療いただきありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
T先生のところからは、この方を含め数人の患者さんが来院されました
腹水治療を行っているT先生
全身治療の必要性を患者さんに伝えるも
様々な理由で標準抗がん剤が出来ない(したくない)患者さんに
だったら少量抗がん剤という選択も・・と情報提供してくださっているようです
多くの地域にT先生のように柔軟な先生が居れば患者さんは救われるのに・・
遠方から高額な交通費をかけて来ることもなくなるのに・・
T先生の元で治療できるAさんは幸せです