入院できるクリニックを「有床診療所」と言います

病院の定義は20床以上のベッドを有している・・

それ未満、つまり19床までが「有床診療所」です

 

昔は個人医院(開業医)の2階などにベッドを有した「有床診療所」が

結構ありましたが、数人の入院患者のために夜勤の看護師を配置したり

食事を作る人も必要だったり・・

結局は設備の整った大きな病院に患者を集中したほうが・・ということで

昔からの有床診療所はどんどん減っていきました

 

そんな中、知人の紹介で

都内に有床のリハビリクリニックがあることを知り

先日見学に行ってきました

 

品川区荏原中延にある「森山リハビリテーションクリニック」です

              http://www.aoi-med.org/reha/index.html

 

パンフレットには

「地域で暮らしている方々に外来診療を行い

 外来診療が困難になれば訪問診療・往診も行い、

 自宅での加療が困難であれば入院で加療を行います

 ご自宅で安心した生活を送っていただくためにリハビリテーション医療を中心とし、

 生活目線で医療を提供いたします。」 と理想的な言葉音譜

 

実際案内していただくと、明るく広い建物&室内&設備・・と申し分ないハード

そしてそれ以上に惹かれたのはソフトであるスタッフさんたち

 

案内してくれたのは常務(ナース)

病棟にいたナースMSW(医療ソーシャルワーカー)

 ・病棟スタッフ総出でクリスマスのハンドベルを行ったとか

 ・入院前にナースとMSWが自宅訪問をして患者さん家族と信頼関係を作るとか

調理場にいた管理栄養士

 ・病院食は外注する医療機関が多い中、自前の厨房で

  管理栄養士・調理師がその人に合わせた形状&楽しい食事を心がけて作っていると

リハビリ室にいたセラピスト

 ・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が在籍している

 ・地域の勉強会を主催したり院内勉強会を行っている

 ・入院患者さんへのリハはもちろん、通院でのリハ

  介護保険での短時間通所リハ

  そして自宅に伺う訪問リハ まで幅広いリハビリが可能と

 

そして忘れてならないのが医師

 ・理事長である森山直哉先生 

 ・院長の和田真一先生

 

人柄が抜群ラブラブ 優しくて、あったかくて、強い!!

 (一緒に食事をしたのでわかりますきらきら

 

 

お二人の口から出た言葉を並べると

 

その人がその人らしく生きるために必要なリハビリを行う診療所・・

小さい診療所なので患者さん一人ひとりに目が届きやすい

個室料金は1万円台、家族が泊まれる。室料なしの4人部屋もある。

理事長は消化器内科、院長は循環器・外科・リハビリ。ほとんどの病気を網羅

呼吸リハや嚥下リハにも力を入れている

リハビリ病院だけど、看取りも行う

大病院の退院が決まったけど、まだ自宅では不安に人の一時入院も受けている

大学病院での入院抗がん剤後の、次回入院までのつなぎ入院も受ける

認知症で自宅では難しい人も受ける

家族が疲れたときのレスパイト入院も受けている

緩和ケアとひとことも書いてないけれど、緩和ケア入院も受けている

 

 

 

そうなのです

私たちの目的は、リハビリも行ってくれる緩和入院先を探していたのです

 

がんの患者さんを多く診ている当院

がんの進行とともに痩せて筋力が低下する

呼吸が苦しくて横になってばかりいる

特にやることもないので動かなくなる

⇒ 歩けなくなる

⇒ トイレにも自分で行けなくなる

⇒ 意欲が低下するダウン

⇒ 気持ちが落ち込む

⇒ もう死んでもいい・・

 

このスパイラルを解消するためには「リハビリ」が必要です

呼吸苦の人がリハビリで少し楽になる

嚥下訓練で、口から食事ができるようになる、ほんの少しでも大事・・

自分の足で少しでも立てたら・・歩けたら・・

セラピストとのやり取りの中で少しでもモチベーションが上がれば

気持ちもうえ

 

通常、緩和入院をすると痛みや辛さをとるのがメイン

そこに登場するのは医師・看護師・心理士・宗教家・・

そしてボランティアの音楽療法、マッサージ などなど

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのセラピストはまず入らない

 

リハビリをすれば少し回復するかも

リハビリをすれば少し楽になるかも

私はリハビリをする価値のある人なんだ

私はまだ生きるんだビックリマーク

 

リハビリが主で、緩和ケア入院もできる、あったかい

理想的な有床診療所見つけました

 

「森山リハビリテーションクリニック」です

 http://www.aoi-med.org/reha/index.html