先日、「ここが銀座並木通りクリニックですか?」と
ご夫婦が来院されました
「どんなところかを確認したく立ち寄ってみたんです」とのこと
お話を伺うと
・郊外に住んでいて、地元の総合病院にかかっている
・初発は約10年前、その後再発を繰り返し、もうベテランのがん患者・・
・間に大がかりな手術も経験し体力が落ちた
・まだ使っていない抗がん剤があるのに主治医は治療の提案をしてこなくなった
・患者会やその他から情報を入手し、自分から治療の提案をして
現在その治療を行っている
・骨髄抑制が強く、治療が継続できない
・以前は白血球を上げる注射をしてくれたのにしてくれない
・もうそろそろ治療の終了を告げられそう
・少量の抗がん剤治療だったら継続できるのでは
・でも郊外の自宅から銀座まで通院できるか・・
・どんな雰囲気のところなんだろう・・
初詣のために都心に出るので立ち寄ってみよう
がん歴約10年のベテラン患者であるご主人は
今までの経験、多くの情報収集、主治医の考え、予測される今後
そして現在の自身の体力をちゃんと知っている方
そして奥様は
なにか治療をしながら小康状態を保ってほしいと
切に願っている様子
数十分の話のあと
「とりあえず、来てみて良かったです
あとは、こちらに相談に来たいと思ったら予約をとればいいんですね?
主治医から紹介状を貰うようにしますので・・」 と
本来の目的である初詣に出かけられました
自分の考えをしっかり持っている方でした
電車を乗り継いで初詣に出かける体力のある方です
骨髄抑制で治療が継続できないのであれば
マイルドな少量抗がん剤の選択 有りではないでしょうか
初詣前の立ち寄り相談、初めて経験しました