患者さんの家族と話をしていると
大学病院で休眠療法やってるところあるんですね?と聞かれました
大学病院はエビデンスの無い治療はやらないので無いと思いますよ・・と答えると
「九州大学の婦人科がやっている」とホームページに書いてあります と・・
早速見てみると
http://www.gan.med.kyushu-u.ac.jp/general/result19/index.html
<上記から一部抜粋>
以前は一般的に、がんを治すためであれば患者さんの生活の質(QOL:quality of life)を
損ねても構わないという考えが支配的でした。
当研究室ではかねてよりがんを単に治すだけでなく、
患者さんのQOLも損なわない治療法の開発に努めてきました。
具体的には、
- 有効な治療法の無い進行再発婦人科悪性腫瘍の患者さんに対する、
がんとの共存による延命を目指したがん休眠化学療法 - 卵巣癌治療に用いられるタキサン製剤が引き起こす重篤アレルギー反応を予防する
薬剤の臨床試験 - 骨盤リンパ節郭清術後に生じる下肢リンパ浮腫に対する予防法および発症時の
複合療法
などに取り組んでいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
旧帝大の「九大」婦人科です
「がんとの共存による延命を目指したがん休眠化学療法」 と書いてあるんです
がんを治すためであれば患者さんの生活の質を損ねても構わないという考えで
やっていたけど単にがんを治すだけでなく、患者さんのQOLを損なわない治療法を・・・・
なんとも嬉しい話ではないですか
当院のコンセプトがまさにそこです
有効な治療法の無い進行再発がんの患者さんに対し、
がんとの共存による延命を目指した少量抗がん剤治療を行っているのが当院
全国で休眠化学療法・少量抗がん剤治療・低量化学療法・・を提供している医療機関が
少ないため、当院にも遠方から治療に来られます
九大が実際どのように提供しているのかは分かりませんが
九州に住む婦人科がんの患者さんには朗報です
治すための積極的治療としての抗がん剤治療と
共存による延命目的の抗がん剤治療
目的が変われば必然的に使用量も変わります
抗がん剤治療に両方あっても良いと思いませんか