先日、あるセミナーに参加してきました
タイトルは
賢い患者学、
がんになったら知っておきたい「自分らしく生きる」ための8つの心得
~脳の最新治療から、くらしと家計、緩和ケアまで~
その中で、NPO法人「がんと暮らしを考える会」の賢見卓也理事長の講演がありました
がんとわかってから、長く生きられる時代になっていて
仕事をしながら治療をしたり
治療に専念するために退職したり
頼れる家族が居なかったり
患者さんの背景は様々・・
がん患者さんの「暮らし」を支える重要な「お金」
国民皆保険の日本では
保険証を提示すれば一定割合の負担金で医療が受けられることは周知していますが
実はその他にたくさんの制度が隠れています
申請すれば使えるけど
制度を知らなければ申請すらできない
それぞれの制度の解釈が難しかったり、申請窓口がバラバラだったり
慣れない人が検索しようとして、断念した・・という話も聞きます
私も患者さんから相談を受けることが多く、都度対応しているつもりでも
全員に声をかけて制度利用を勧めているか・・と言われれば
全員に声をかける時間は到底無い・・
なので、当院の患者さんでも使える制度を知らない可能性があります・・
そこで紹介したいのが、前述のNPOが作った
がんの「お金」にかんする制度をまとめて検索できるサイト
「がん制度ドック」http://www.ganseido.com/
質問事項にチェックするだけで使えそうな制度が選択されます
質問は22個
1、性別
2、年齢
3、がんの種類
4、初診日に加入していた年金
5、主治医から何と説明されているか
6、現在の体調や症状
7、家族の状況
8、家族の介護休暇・休業予定について
9、主治医からの説明は誰にされているか
10、自身が加入している健康保険は?
11、健康保険の本人か?
12、加入している年金は?
13、仕事の症状について
14、収入について
15、過去の職業や環境について
16、雇用保険について
17、今後の仕事について
18、加入している生命保険について
19、生命保険の請求者について
20、医療・がん保険(3大疾病保険保証など)について
21、その他該当する保険は?
22、住宅ローンについて
そうすると以下などから、該当しそうな制度がピックアップされます
<健康保険に関する制度>
高額療養費制度・限度額適用認定証
傷病手当金
退職後:傷病手当金(継続給付)
退職に伴う健康保険制度
国民健康保険税の減免・徴収猶予
<公的年金に関する制度>
障害基礎年金
障害厚生年金・障害手当金
遺族基礎年金
死亡一時金
寡婦年金
遺族厚生年金
退職に伴う年金制度:年金保険料免除制度・猶予制度
年金の繰り上げ受給
遺族厚生年金:中高年寡婦加算
<雇用保険に関する制度>
退職に伴う雇用制度:基本手当の受給期間延長
退職に伴う雇用制度:失業手当
雇用保険:介護休業給付
<障害に関する制度>
障害手帳
日常生活用具給付券:ストーマ関連・人工喉頭関連
<民間の制度>
生命保険:リビングニーズ特約・高度障害保険金
契約者貸付制度・がん保険
団体信用生命保険・死亡保険金
個人年金保険:契約者貸付制度・一時金・死亡給付金
子ども保険・学資保険:満期保険金・契約者貸付制度・保険料免除特則
<税に関する制度>
所得税:医療費控除
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「ううう~~難しそうな制度名ばかりで、なんだかかんだか・・」となると思いますが、
サイトではそれぞれの制度を1クリックで分かりやすく説明
自分だけでなく、家族や、友人知人をシュミレーションすることもできます
知っていて得する制度が簡単に検索できます
患者さん・家族・そして相談に乗るすべての人に紹介したいサイトです
「がん制度ドック」
がんの「お金」にかんする制度をまとめて検索!
是非試してみてください