前回告知した通りの「終活」シリーズ①は
前出の〇先生の父の話です
http://ameblo.jp/ginnami2/entry-12295193003.html
〇先生の父は奥様を亡くし1人暮らしをしていました
医者として勤務していた病院を数年前に定年退職し
悠々自適の生活を送っていました
前立腺がんが見つかり、治療を続けていました
ゆっくりと病気は進行し、医者である父と、息子の〇先生は
このまま進行したらあとどのくらいかを容易に想像出来ました
動けるうちにあちこち旅をしたいと、父は旅を続けました
〇先生は見守りました
「がん」という病気は準備をする時間があるからいいよね・・と
〇先生は話していました
ある日、東北の病院から〇先生に電話が入りました
父が旅先で具合悪くなり、緊急入院したとのこと
そんなに悪かったのかを、〇先生は知りませんでした
父が息子に話をしていなかったからです
動かすのも危険な状態のため、状態が安定するまで
東北の病院にお世話になることになりました
しばらく経ち、病状が安定したため都内の病院に転院しました
緩和ケア目的の入院です・・
父と息子、ともに医者
あとどのくらいで別れの時間が来るのかがわかります
その時が来ました
バタバタと葬儀が執り行われました
ここまでは準備していた通り・・
残ったのは1人暮らしをしていた「家」の片づけ・・
驚いた
なんで・・
ええっ~~
あれほど時間があっただろうに
もともと収集癖があったという父
「死ぬ前にちゃんと片付けといて」ってあれほど言っていたのに
足の踏み場も無いくらいに物が散乱していて・・
収集していた切手からコインから、何一つ処分してなくて
亡くなった母のものも何一つ処分してなくて
つまりは、二人分の手つかずの荷物を処分しなければならない
まるまる家1個分・・
呆れて放心状態になったという
一人息子の〇先生
父を恨んだよ・・と話します
そして
「勘弁して・・っていう荷物が出てきたんだ」 と話します
なんですか?と尋ねると
「開けないで処分してください」って書いた段ボールが出てきた
人に見られたくないんだったら、自分で処分すればいいのに
で、どうしたんですか?
開けたよ
中身をみて処分したよ
当然だよ・・と
何tもの荷物を処分し
それでも終わらず、まだ時間がかかる・・
精神的にも肉体的にも疲れる・・
親が亡くなって悲しいとかじゃなくて
医者で先がわかってたはずなのになぜ出来なかったんだろうって思っちゃう・・
ま、最後は医者じゃなかったんだけどね・・
ふぅ
医者親子の話でした