当院のがん患者さんが何人もお世話になった病院があります
その病院の緩和ケア医が行田先生でした
まんまるい顔に、優しいまなざし
その風貌だけでも、どれだけの患者さんが安心したか
その行田先生が食道がんにかかり
それも初期のがんではなかった・・
治療に専念するため仕事も辞め
知っているが故の恐怖にさいなまれ
「患者になって初めて患者さんの気持ちがわかった・・」とつぶやきます
治療から3年が過ぎ、今のところ再発なし、セーフ
自身のフェイスブックで友人知人に報告します
そして今回、雑誌の連載が始まりました
「家庭画報」7月号 P271~P276
医者だって、一般人と同じ・・
人に隠れて涙を流した
親より先に死ぬなんて親不幸だと辛さがいっそう増した
がん患者の心は診断直後から大きく揺れ動くことを知った
過酷な現実を次々に突きつけられ、くじけそうになる心を支えてくれたのは
家族や友人・知人たちの存在だった
普段どおりに接してもらうのがいちばん楽でよかった・・
心の平静さを保つために、気になる言葉に出会ったときは書きとめるようにした
母からの「私より先に逝ってはいけない」といわれたことが“あきらめない気持ち”に
火を灯し支え続けてくれた
「起きてしまったことは悔やんでも仕方がない。今からできる最善のことを
やっていこう。」そう考えて心の痛みを和らげた
散歩がよいリハビリに
八百万の神々に病気平癒を祈り続ける etc
詳しくは是非雑誌を手にして記事を読んで下さい
お医者さんだってそうなら・・ と思う箇所がたくさん出てきます
一時はシャープになったお顔も
最近はふっくらしてきたようです
今後も再発せず元気に過ごせますよう
私もお祈りしています