Wさんの奥様から手紙が届きました
当院での治療は数カ月
治療の回数より、相談回数のほうが多かったかも知れません
後悔したくない・最善を尽くしたいから・・と必死に情報収集し
可能性を探し求めました
最後の最後まで家族と共に戦いました
お別れの時が来ました・・
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新緑の候、三好先生におかれましては益々御清祥のこととお慶び申し上げます。
夫、○○が逝去し四十九日も終えました。残された家族の生活も落ち着き、
私の仕事も通常ペースに復帰しました。
しかしながら、配偶者を失うことはこんな身も辛く寂しいものだとは思いませんでした。
1年余りの闘病生活で覚悟もできていたつもりでしたが全くです。
今でも涙が出ない日はありません。1年間、夫も家族も活路を見出さんと懸命に調べ
治療に取り組んできました。ベストを尽くしたと思います。
それでも後悔の念が己を苛みます。
子供たちがそれぞれの思いを抱えながらも、私を気遣い励ましてくれるのが
救いになっています。すこしずつ時間が気持ちを癒してくれるのでしょうか
夫亡きあとも生きていかねばなりません。子供たちを見守り、ちゃんと社会に
恩返しをして、人生を全うしなければなりません。
いつか夫と再会したとき、よく頑張ったとほめてもらえるよう、姿勢を正して
歩いていかなければと思っています。
三好先生には本当にお世話になりました。
私共の気持ちに寄り添っていただき励ましていただき、
夫は尊厳のある死を迎えることができたと感謝しております。
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「尊厳のある死」・・なかなか使えない言葉です・・
手紙を書くことで、自分の気持ちを整理し、奮い立たせているようです
すてきなご夫婦でした
手紙をいただき
スタッフ皆で想いを共有しました・・