「数字も大切ですが、最も大切なことは顔の表情」

 

これは、先日NHKの番組 

プロフェッショナル~仕事の流儀~「わが家で穏やかに、最期を導く」に出演された、
在宅診療医の小澤竹俊先生(めぐみ在宅院長)が

自身のフェイスブックに書かれていた言葉です

 

その日の小澤先生のメッセージ全てが

  そうそううなずく☆

  その通りうんうん♪

  私たちが思っていることと同じハート   

でしたのでこの場で紹介したいと思います

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

医学の進歩により、以前では助けることができなかった疾患を
治すことができる時代となりました。その一方で、避けることができない課題は、
人間は、いつかは死ぬことです。どれほど医学や科学が発達しても、不老不死の
魔法はありません。

高齢者が自宅や施設で急変したときに、地域での診療や看取りができずに、
119番通報により救命救急センターへ搬送され、救命処置や集中治療が実施され
長時間の闘病の末に亡くなる」ことが普通になってきています。
結果的に本人の望む生き方や安らかな死を迎えることが難しくなっているという
現状があります。...

 

徐々に病状が進み、やがてお迎えが近くなることが避けられない中で、
どのように関わると良いのでしょう。

私は、顔の表情を大切にしています。

数字は大切です。
医学・科学技術の発達で救命率は向上しました。
しかし、人生の最終段階において最も大切なことは顔の表情です。
どれほど数字が良かったとしても、顔の表情がゆがんで、苦しそうであれば
良いとは思いません。しかし、お迎えが来ることが避けられない場合には、
たとえ数字が悪い(血圧が低い、酸素飽和度が低いなど)としても、
穏やかな表情をしていれば、それは苦しくなく穏やかであるとして、
穏やかに過ごせる配慮をしていきたいと思います。

 

どんなことがあると、その人が穏やかな顔になれるのかを意識したとき、
関わる可能性が見えてきます。
 
 痛みがないこと、
 希望の場所で過ごせること、
 その人が大切に思うことを尊重し、大切な人に伝えること
 ふるさとの思い出
 好きな音楽を聴くこと
 家族になるべく迷惑をかけないこと
 経済的な負担が最小限になること
 安心できる人がそばにいてくれること
 大いなるものとのつながりを覚えること etc.

 

 1人1人穏やかと思える条件はことなるかもしれません。
 その1つ1つをていねいに応援していきたいと思います。

                            小澤竹俊先生のFBより抜粋

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

私たちのクリニックの「思い」・「想い」も一緒です

 

同じ思いの先生方・医療機関が全国にあるといいのに・・

 

そうでないことの多い現実に、声を上げていきたいと思います