ある先生から電話がありました
「主治医のもとで肺がんの治療をしている知人の女性が、
主治医とコミュニケーションが取れずに不安になっています
話を聴いてもらえませんか?」 と
もちろんです
その後、その女性から電話がありました
肺がんで、Iという薬を飲んでます
効く人もいれば、効かない人もいるって言われて飲み始めました
今のところ効いてるみたいなんですが
副作用で指先が割れて痛いのと、粘膜に湿疹が出来て
どんどん酷くなって・・
それを先生に話しても見てももらえない
毎月の外来も、レントゲンとって、血液とって
「問題ないねっ」て処方箋出されて、終わり
私の顔も見てるのどうか・・

「多く先生が、がんが進行しなければそれで良し と考えるので
副作用の件、真剣に聞いてくれないことが多いです・・
看護師さんとかには相談出来ないですか?」 と聞くと
薬剤師外来があるっていうから、相談してみようかしら・・ とのこと
そして次は
「胃につかえ感があったり、飲み込みに違和感がある」って言ったら
胃カメラやりましょうって、予約を入れられた・・
これって悪い病気だと思うから検査入れられたのかしら・・と
「悪い病気でないことを確認しましょう」という意味の検査だと思いますよ
検査してなんでもないこと分かったら安心ですよね?
それでもし何かがわかれば、それに対して治療開始すれば良いですよね
検査って、わからないことを長引かせないために行うんです・・
安心のための検査ですよ

「そうですか・・なんか検査の日が近づいたらどんどん不安になっちゃって・・
ありがとうございました・・
」

これって、ほんの少し補足説明すればすむこと
悲しい

がん拠点病院に通院しているというこの女性
患者さんが多くて、先生も気が回らないのか、元々の気質なのか・・
先生以外に相談窓口があるのが、「拠点病院」の条件
条件を満たしていても、そこに患者さんがたどり着けなければ意味が無い・・
電話で話したのはたった15分
患者さんの声が明るくなったのとは裏腹に
なんだかな~~と、憤りを感じたひとときでもありました