皆さまもご存じの通り、乳がん闘病中の小林麻央さんがブログを開設し

話題となっています


それをうけ、某週刊誌から

「がん闘病患者さんのメンタルケアについて

三好院長にコメントいただけませんか」 と連絡が入りました


具体的な内容をFAXでもらと

取材は本日中にお願いしたい・・と


今回は三好Drの時間が調整できずお断りしましたが

麻央さんだけでなく、他の患者さん・家族に共通の話題であるため

私なりのコメントを考えてみました



記者さんからの質問は以下123です

その下段が私のコメントです




<がん闘病患者のメンタルについて>

1がんと向き合うことのつらさ、大変さ、気持ちをどのように持つべきか


「辛い」のは当然です、「大変」なのも当然です、「がん」になって嬉しい人はいません

    ・治療自体が辛い

    ・副作用が辛い

    ・どうして私が癌に・・

    ・受け入れられない

    ・もうどうなってもいい・・

    ・家族に迷惑かけてごめんなさい

    ・仕事がどうなるのか不安。。       


全て当然の感情です


このような辛さや大変さ、不安を感じる一方で

    ・家族が支えてくれてありがとう

    ・職場の方が普通に接してくれてありがとう

    ・医師が話を聞いてくれてありがとう

    ・看護師が優しくしてくれてありがとう


ひとの優しさや、「ありがとう」と思うことが増えるようです


その時々の自分の感情を否定せずに、その日1日1日を大事にすることを

目標に過ごしてほしいです


気持ちが落ち着かない日は、1日の終わりに

「今日辛かったこと3つ、良かったこと3つ」を無理にでも書き留めると

辛いことで1日を締めくくらなくて済みます




2自身で発信することで体にいい影響が出てくるものか


ブログを書くなどの行動は、自分を客観視できます

書くことで喜怒哀楽の感情を発散することが出来、

そしてそれを読むことで他人事のように冷静にもなれます


思いを綴り、発信し、読者から支持・共感・励ましを貰い・・

自分の存在意義の再認識ができます

「誰かの役にたっている」感が得られます


「頑張ろう」というモチベーションに繋がります

免疫が上がります

これらは全て良い影響をもたらすはずです




<がん闘病患者の家族について>

3家族ができる当事者へのメンタルケア、振る舞いはどうあるべきか


家族は往々にして「がんばれがんばれ」と励ます傾向にあります

十分頑張っている当事者に、「がんばれ」は酷です

あえて「がんばれ」を言わない、「見守り型」の家族になってほしいと思います


今までと変わらない接し方を心掛け

特別扱いをせず

優しく見守る・・・  

手助けの必要なところだけを手伝う   


かなり難しいですあせる






麻央さんのブログから勇気を貰っている患者さんも多いと思います


見守っている読者も多いと思います


私も、このブログを書くに当たり、考え・・考え・・考えました


私も、祈りながら見守ろうと思いました