Tさんは60代の女性です
がんが発見され、セカンドオピニオンに来院されました
三好Drの前任の土屋Drの書籍を読み、共鳴共感し
その後、三好Drの本も読み
この人に相談してみたい・・と言うことでの来院です
はっきりとした生き方を持っているTさんは
標準治療はやらないと考えていました
ところが、セカンドオピニオンで三好Drが提案したのは
「原発巣の手術」
まず、そこだけはキチンと行わないと
進行した時にQOLが下がる
その後のことは、その後に考えてもよい
目の前のことを一つ一つやっていきましょう と話しました
相談中なのになぜか盛り上がる診察室・・
そして笑い声
ちゃちゃっとそこだけやったら、また相談に来ますね と
患者さんは帰って行かれました
数カ月後、手術が終わったと来院されたTさん
色々相談し、その後当院での治療が開始されました
診察室では治療そのものの話しより
「生き方」についての話しが中心
話題はTさんがもってこられます
多くの書籍を読み、自身の経験や性格より
生きる道を模索します
最期のシナリオを創作中です
そのためには
どの人たちと一緒に居たいか
足りないツールをどう補完するか、巻き込むか・・
情報を収集し、分析します
さすが、元研究者です
そうこう言いながらの治療も2年が過ぎました
生き方研究も、現在進行中です
私たちスタッフも、時々宿題を与えられます
患者じゃないから患者の気持ちは分からないでしょう~~と
言われます
「分かろうと努力はしますが、分かりません」 と答えます
Tさんとの対話から
そして他の患者さんとの対話からも
学ぶことがたくさんあります
私たちも、多くの患者さんと接しながら
「生き方の多様性」 の研究中です
この研究に終わりはなさそうです・・・