1年前の今頃、患者さん(Aさん)のお母様が永眠されました
あと数年で100歳の大往生とのことでした
その数カ月前から
そろそろ危ない
でも昔の人は丈夫だから、復活した・・
私の姉が母を診てるけど老老介護で大変・・
実の娘だから言うけど
そんな歳まで生きなくてもいいと思うの私・・
ま、私は癌だから生きられないけど
それでも、長生きしすぎるのもどうかと思って・・
私より先に逝ってほしいのよ・・
などという話をうかがっていました
そして1年前の今頃、
在宅医や訪問看護師さんに見守られ
Aさんのお母様は自宅で永眠されました・・
葬儀に出かけたAさんは、不思議と悲しくなかった・・と
戻ってきました
ただ、相続などの問題が浮上したため
一周忌まではこの目で見届けたい
だから先生、母の一周忌までは
私死ねないんです
あと1年、生かしてくださいね
お願いです と
Aさんの治療は、それからも継続しています
体調は山あり谷ありで、本人も
「1年前よりずっと落ちた」と・・
それでも、一周忌には、新幹線で出かけ
すっきりした顔で戻って来られました
いや~~色々あって・・
今までの相続関係の書類には
何も言わずに印鑑押してきたけど
ホントはね・・思うところもあるのよ
でもまあ、一周忌がおわって
なんかホッとしたっていうか・・
一時は行けないかもって思う時期もあったし・・
まあ、私も1年生き延びましたよ・・
今の体調じゃさすがに来年の三回忌は無理だと思うけど
それでも、ひょっとしたら・・で思うところもあって
また、先生にお願いしとこうかしら
そう言ってAさんはクスッと笑います
また、1年前と同じお願いごとをされました
この先も、お願いごとの期間が短くなることはないでしょう
改めて、目標があることは良いことだとと思いました