ある日の患者さんと、診察室の外での話です
Aさん ここ1ヶ月くらい体調が悪かったから
趣味のサークル行かなかった・・
もう無理と思って退会しようと思ったけど
皆が心配して連絡くれるので最後のつもりで出かけたら
皆に会えて楽しくなって、話しも弾んで・・
そうしたら、元気が出て、自分のペースで
まだ楽しもうかなって思えるようになった
もう先もあまりないかな・・と思うと
片づけたり、「終活」ってやつ少しずつやらないと・・
サークルや友人との付き合いもそろそろ・・と思ってたけど
行けば楽しくなるから、まあ無理しないで続けることにした
体調は悪くなってるから
いつまで続けられるかはわからないけどね・・
Bさん 自分のけじめは自分で決めると決めていた
いろいろと出来なくなりつつ今、そろそろ決め時が来た感じ
自力で通院できなくなったときが治療の辞め時
なのにゆらいでいる
たちの悪いがんで、ステージⅣ
わかってからもう少しで2年になる
こんなに生きられると思ってなかった・・
自分も、多分周りも・・
短く、かっこよく・・なんて思ってたんだけどね
治療も長くなるとね・・・
Cさん 治療が効いて、体調も問題なくて職場復帰が出来た
職場の理解もあり、仕事と治療の両立が出来ている
治療が効いていて嬉しいのに
いつ効かなくなるんだろう・・
また暴れ出したらどうしようなんて
良い時期だから、逆に不安になって・・
私なんて、きっと他の治療中の方に比べたら
申し訳ないくらい良い状況なのに
なのに、不安で落ち込んだりして・・
もっと強く前向きに頑張ってる人が居るのに
なんでだろう・・
「不安」のない患者さんは居ないと思う
もし、居たとしたら
大丈夫そうに演じているのだと思う
自分のためにだったり、周りの人のためにだったり・・
そんな話を、Bさんと、そしてCさんとしました
皆、ゆれています
それが生きている証(あかし)でもあります