受付から、聞き覚えのある声がしました

60代のKさんです



手術のあとの6クールの抗がん剤が今日で終了

嬉しくて立ち寄った~うれしい~ と


抗がん剤の副作用で髪が抜けたからと

金髪に近い色のウイッグかつらをつけ

ピンクのニット帽ニット帽子をかぶり・・


副作用で爪の色が変わったからと

マットな色にネイルした指先ネイル


外見からは、芸術家のよう・・



そして次に出た言葉は


  抗がん剤6クールの間に太っちゃって

  身体が重くて・・

  脚がこんなに太くなったのは初めて・・


  食事が出来ないとか、味が変わったとか

  そんな副作用がなかったのよ


  家族も、抗がん剤やってる間は大事にしてくれて

  あんまり動かなかったし

  まずいよね・・ 



私はKさんからこの話を聞きながら

初めてKさんと会った日のことを思い出していました


妊婦のようなお腹を抱え

「ビタミンC療法をやっている先生から

 低用量の抗がん剤を併用してもらうと良いと言われ

 どんなものか話を聞きに来た」と


話を聞くと

 数年前に婦人科がんと診断され標準治療を勧められたが

 家族が標準治療の果てに亡くなっているので

 治療を拒否し代替療法のみ行っていた

 数か月前から腹水が溜まってきて

 臨月のようなお腹になってしまった


 ビタミンC療法だけでは弱いというので

 低用量抗がん剤を併用してみたい


ということで、三好Drとの面談を経て

標準治療は嫌だけど、低用量なら・・と

当院での低用量抗がん剤治療を開始しました

       

その後、以前Kさんと同じように臨月くらいの腹水があり

手術をして今は腹水のない身軽な状態で日常生活を送っている

当院の患者さんと院内で話す機会を設け


Kさんが前向きに手術を考えることになり・・


三好Drが手術を引き受けてくれそうな病院にコンタクトをとり

手術を受け

あれだけ拒否していた標準抗がん剤を受け入れ

予定の6クールを完了したクラッカークラッカークラッカー



それが今、目の前にいるKさん



初めて会ったときのKさんとは別人

自信に満ちた顔をしているまつげ 




立ち寄っていただきありがとうございます

私、「抗がん剤で太った・・」という報告受けたの初めてです


とても嬉しい報告でしたラブラブ