Yさんを通して①
http://ameblo.jp/ginnami2/entry-12072282349.html の続きです
Yさんの3人娘の1人(○さん)から電話があったのは
Yさんが亡くなってから約1ヶ月後のことです
人生相談にのってほしいとのことでした
○さんは薬剤師です
早くに結婚し、まだ子供が小さく
薬剤師としての経験はほとんどありません
ただ、薬の知識があるのでYさんの治療過程では
家族の中心となり、Yさんに関わっていました
痛みが出現し、医療麻薬を使いだしたYさん
今回使用の医療麻薬は飲み薬や貼り薬のため
頓服服用で、痛み応じた微調整が
本人・家族主動で出来ます
自分たちで微調整が出来るということは
良いことである反面、「判断する」責任が生じることになります
今回、「判断する責任」 が生じたのが○さんでした
なかなか痛みのコントロールができず
痛くて辛い顔を見続けていた○さんが思ったことは
「薬剤師の私にもっと医療麻薬の知識があれば・・」 でした
Yさんが亡くなり、その思いはどんどん大きくなったようです
医療麻薬の勉強をしたい
どんなところに勉強に行けば良いか?
がん治療に関わる薬剤師になりたい
どんな知識が必要か?
人としてどう成長するべき?
そしてそして
いずれ、この近くにここの患者さんのための薬局を開きたい
三好先生とチーム医療の一員になりたい
だって、父は薬局に行けなかったですよ
階段のある薬局だったし
1~2分じゃ行けないし・・
もっと近くで、階段じゃないところじゃないと・・・
本当はここのクリニックの中から薬が出ると良いのに・・
患者さんが望むこと、ズバリそのままです
本当にそうなればいいのに・・と思うことばかりです
自分たちが不便に感じたから、自分が次の患者さんのために
なんとかしてあげたい
Yさんを通して大きな何かが動き出しました
熱い想いは人を動かします
言葉にすることで、想いは連鎖します
同じ想いの人が集まれば、不可能が可能になります
○さんの経営する院外薬局が
当院のすぐ近くに出来ると良いな・・
○さんの熱い言葉を聞きながら、心からそう思いました
<完>