脱水症状で、救急搬送されたTさん(70代)は

初対面のドクターに

  「ここは救急病院なので点滴したら帰ってください

  あとはホスピスか緩和病院に入院でしょう

  絶対よくならないでしょう」 と



その後、軽度の認知症もあり、意欲・食欲低下著しいため

大学病院の認知症の専門科に入院すると

  「食欲がないのは「がん」のせい

   二度と口からは食事出来ないでしょう

   点滴などで対処しましょう」

  


同じ病院で、「下肢筋力低下し歩けないので

リハビリお願いできませんか」と尋ねると

   「がんで全身状態が悪くなっているので

    リハビリやっても仕方ありません

    一生車いすでしょう」



この先生方の言葉に発奮した娘さん

この病院に長くいると何もできなくなってしまう

どうすれば良いですか?と相談を受けました


家族に覚悟があるのであれば

自宅に帰り、介護保険や在宅診療を使いながら

QOLの維持に努めましょう


無理矢理退院して、自宅での生活になったTさん


自宅に訪問医や看護師が入り

デイサービスやリハビリに出かけ

おしゃべりをし、刺激を受け・・・


退院後数か月後に来院したTさんは


電車を乗り継ぎ自分の足で歩いて来院し

表情も豊かあは


食欲も出て、時々娘さんと散歩しながら

カフェでお茶コーヒーをするとか・・



診察室では娘さんの憤りが爆発爆発


  「救急病院や大学病院で

  さんざんなこと言われたんですよ

  「二度と」とか「絶対」とか「一生」とか

  この母の姿を見てもらいたいですビックリマーク

  二度と入院したくないですぷんぷんぷんぷん



約10年前からの付き合いのTさん

「がん」はあるけど共存して生きています



「絶対」「一生」「二度と」・・

安易に使う言葉ではないでしょう、先生!!